人気ブログランキング |

ブログトップ

ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

カテゴリ:映画( 63 )

b0125384_6141596.jpg

【あらすじ】
ボスニア紛争から10余年が経ち復興が進むボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボ。この街に暮らす若い女性、ルナ。かつて、目の前で両親を殺されるという過酷な経験をした彼女だったが、現在はキャビン・アテンダントとして働き、今を大切にして充実した日々を送っていた。目下の悩みは、同棲中の恋人アマルの飲酒癖と、彼との子どもが欲しいのになかなか妊娠できずにいること。そんな中、アマルが勤務中の飲酒が発覚して停職になってしまう。ほどなくして、偶然再会した旧友から仕事を手配してもらったアマル。しかし、その旧友がイスラム原理主義を信仰していたことから、アマルも急速にイスラム原理主義に傾倒していく…。




ルナもアマルも内戦で受けた心の傷がある。
心の傷と一緒に未来へ進もうとするルナとに対して、アマルは過去のことを考えて前へ進めない。

「子供の頃はパイロットになりたかった」

アマルがアルコールへ逃げるのも、辛い内戦時代を思い出したくないのではなく、内戦自体なかったことにして、人生をやり直したいと考えているように思いました。当時の戦友と疎遠になっていることも。
も「前へ進めない」苦しみからアルコール依存になり、信仰に目覚めたことにより・・・というより信仰に依存することで「過去へ戻る」ことで前jへ進みことできたのでは?

この種の「戦後」の作品を観ると、戦争さえなければ幸せな二人だったのにと悔しいやら哀しいやら。
アルコールを止めたおかげで(?)子供もできたということは、アルコール依存の原因となった「戦争」がなければ・・・・

ルナが内戦前の家を訪れる場面が好きです。
内戦から15年・・・自分の家に住む「内戦を知らない少女」の頭にそっと手を置くシーンに未来を感じます。
原題の意味は「途中」
希望の街角とういう邦題に??でしたが、なかなか良い邦題です。
ルナを演じたズリンカ・ツヴィテシッチが素敵。

新潟国際映画祭でのリベンジ鑑賞。
実は、遠征のついでに岩波で観たんですが、キャンプシーンからしばらく記憶がない^^;
「寝ちゃうということは合わない作品だったのかしら?」と思いましたが、主演のズリンカ・ツヴィテシッチが気になってリベンジ鑑賞したところ面白い。映画祭ではパンフ未販売。こんなことなら岩波で買っておけばよかった・・・岩波のは読み応えがあります。



原題 NA PUTU
製作年 2010年
監督 ヤスミラ・ジュバニッチ
製作国 ボスニア=ヘルツェゴヴィナ/オーストリア/ドイツ/クロアチア
配給 アルバトロス・フィルム=ツイン
上映時間 104分
by k-mia-f | 2012-02-23 06:35 | 映画

ベスト10(日報)

新潟日報の[2011映画ベストテン]が発表されました。
いわゆる“映画通”には不満の残るランキングのようですが(数名のブログ・Twitter見ただけすが)、地方新聞らしいベストテンだと思います(“映画通”をターゲットにした新聞ではありませんから)。キネマ旬報のランキングでグタグタ言うのはわかるけど、このランキングにグタグタ言ってる“映画通”とは同じ趣味でも話が合わない気がする。

私の昨年のワースト3に入る作品が1位でしたが予想通りです。私はあれで解決しちゃうのが納得できないんだけど、家族で楽しめる作品だし、いいんじゃないでしょうかね。洋画の1位は意外でした。2位とか3位の作品が1位になると予想してました。なんかね、邦画も洋画もポップコーンが似合いそうな作品が1位になるんじゃないかなって。

**********

邦画
1位 ステキな金縛り
2位 八日目の蝉
3位 最後の忠臣蔵
4位 相棒 劇場版Ⅱ
5位 岳
6位 大鹿村騒動記
7位 コクリコ坂から
8位 ツレがうつになりまして
9位 SP革命編
10位 アンダルシア女神の報復

この中で観たのは1、2、6位作品。
見事に私の好みと逆順位。大鹿村騒動記が1位です。合掌

**********

洋画
1位 英国王のスピーチ
2位 ハリーポッター(の、なんとか)
3位 パイレーツオブカリビアン(の、なんとか)
4位 ブラックスワン
5位 猿の惑星
6位 ソーシャル・ネットワーク
7位 ヒアアフター
8位 マネーボール
9位 ザ・タウン
10位 ナルニア国物語 (の、なんとか)
10位 トランスフォーマー(の、なんとか)

タイトル長くて書くのがめんどくさい^^;
この中で私が観たのは、1、4、6、7、8、9位
「猿の惑星」観たかったんですけどねぇ・・・
ソーシャルネットワークは一般受しないと思ったので意外。
これよりマネーボールが下位なのも意外。
7位もね・・・

「ブラックスワン」の“黒鳥をイメージした服装の人割引き”で鑑賞した人はいたんだろうか(大雑把すぎてよくわかんないだけど)?
(「宇宙人ポール」の宇宙人割引は結構申請あったらしい)

*********

ところで、
明日の朝は嫌予感がします・・・
by k-mia-f | 2012-01-30 21:39 | 映画

b0125384_21313183.jpg

 【英語公式サイト】
 【あらすじ】
生まれ育ったニューヨークを捨ててアルゼンチンで暮らす兄(アンジー)を探しに、異母弟のベニーがブエノスアイレスに降り立つが、名前を「テトロ」と変えた兄はそっけない態度をとるだけだった。そんなある日、ベニーは兄が密かに執筆していた自伝を盗み見てしまい、それをきっかけに兄弟の仲は決裂。さらにベニー自身の出生にかかわる家族の秘密が明らかになっていく。



“現在”がモノクロで、時々入る“過去”がカラー。
粗筋にある秘密というのが、ちょっと昔の〇〇シリーズみたいというか、ドロドロ系昼ドラみたい。感のいい方はこれだけで“秘密”にピンとくるかもしれません。
このちょっと懐かしい匂いの“秘密”とモノクロ映像は相性がよく(?)、そこに“差し色=刺し色”が入って「新しいクラシック映画」みたいと感じました。
(ちょっと前に『エッセンシャル・キリング』の雪山逃亡を観たばかりだからなのか、日本海側人だからなのか、曇空と雪の下に咲く寒椿を連想しました)


カラーを“刺し色”としたのは、父親が息子(アンジー)を憎む理由と、息子が父親を憎む理由があるから。反転文字で読めない文章、誰にも言えないけど、遺さねばいけない理由がるから。
ベニーを愛してるけど遠ざける理由があるから。

“現在”で大きな事件が起こるわけでなく(小さい事件はある)、途中で“秘密”にピンときても、結末は救われるのか破滅なのかどちらだろうとドキドキしながら観てました。

なんでこの作品が冷遇されるのかわからない・・・。
日本語公式サイトはないし、パンフもないし、都内にしては公開期間は短い気がするし(新潟だったら1週間限定っぽいけど)、サントラも出てない・・・よね?(輸入版は販売してます。もともと映画祭だけの予定だったから日本版サントラとかパンフとかないのか?)
サントラほしい・・・ DVDだけで我慢するしかないのか・・・。
DVDは直ぐに買うけど(短期間で廃盤になりそうで心配)、ホントはスクリーンでもう一度観たい・・・。
地方上映はないだろうから、一回観れただけでも幸運なのかもだけど。

モノクロ映像が素晴らしく美しいのです。
専門用語や技術はわかないけど、切り取っておきたいシーンがいっぱい。


原題 TETRO
監督 フランシス・フォード・コッポラ
製作年 2009年
製作国 アメリカ イタリア スペイン
配給 コムストック・グループ
上映時間 127分
テトロ:ヴィンセント・ギャロ 
ベニー:オールデン・エアエンライク
by k-mia-f | 2012-01-19 21:57 | 映画

『ラビット・ホール』

b0125384_683466.jpg
【公式サイト】
最愛の一人息子を目の前で起きた事故で亡くした夫婦の物語。
同じ苦しみを体験しても、感じ方といいますか、考え方といいますが・・・苦しみの和らげる癒しは違うもの。
重いテーマですが温かみを感じる作品でした。


妻(ベッカ)は子供を亡くした夫婦の会(?)に参加するよりも、事故を起こした加害者である高校生(ジェイソン)との会話の方が癒しになります。
公園を歩きながらの二人の会話が好きです。
私は元々子供がいないので、子供を亡くすことはないけれど、息子がいたらこんな会話をするのかなって。

気が向いたら追記します。



原題:RABBIT HOLE
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
製作年:2010年
製作国 :アメリカ
配給 :ロングライド
上映時間 :92分
by k-mia-f | 2011-12-28 06:31 | 映画

『人生、ここにあり!』

b0125384_2054399.jpg
【公式サイト】
原題は“やればできる”
知的障害者や身体不自由な方の雇用はピンとくるのですが、精神障害者の雇用というとピンとこないです。精神病患者の方と接したことがないので、どういう症状(人によって色々でしょうが、会話が成り立つのかどうかとか)なのかもわからないけど、作品は普通に娯楽映画として楽しめました。



パンフお勧めです。
作品のモデルとなった組合の現在のようすとか、日本とイタリアの精神医療の違いとか興味深い。
パンフの秦早穂子さんのコラムの最後で「パンがなくては人間は生きていけないが、希望がなければ生きる甲斐もない。」に同感です。
これって、モデルとなった精神病患者だけじゃないくて誰でも同じ。どんな仕事でも、好きな仕事でも、毎日が楽しい人なんでいないと思うし、いやな目に合うこと多いし。機嫌が悪いときだってあるし、飲んで忘れたいことあるし、暴れたいときもあるし、鬱になるときもあるし、精神病患者と一般人の違いってなんだろう?


新潟上映に合わせて行われたトークイベントの様子
(後で自分が見るためのメモですね。長いんだもん。)


気が向いたら書き足します。
とりあぜず、今日はここまで。



原題:SI PUO FARE
監督:ジュリオ・マンフレドニア
製作年 :2008年
製作国 :イタリア
配給:エスパース・サロウ
上映時間:111分
by k-mia-f | 2011-12-20 21:22 | 映画

b0125384_21572982.jpg
<公式サイト>
原題の意味は“復讐”
鑑賞前は邦題に??でしたが、鑑賞後はこの邦題を考えた方に大きな拍手を送りたいと思いました。
前作でも感じたことですが、どんどん悪い方に向かっていって、この先どうなるんだろうと緊張して観ていると、最後に小さな希望が見えて“ほっ”とします。
遭難中して遠くに小さな灯りをみつけたときのような気持ちです(遭難したことないけど)。




夜の上映は明日まで。
何とか早く仕事を切り上げてもう一回観にいきたい(来週は休みがないのです)。
大好きな監督さんの一人です。

“やられたらやり返す”クリスチャンが、最後の和解の場面でやっと子供らしい表情を見せたような気がします。どの家庭にも何かしら問題があると思うんです。問題というより秘密がの方が合うかな(私の場合は“秘密”の方が合います)。父親と対立するクリスチャンが自分と重なり観ていて苦しい場面があり、この歳になっても解決できないことを深く考えさせられました。

気が向いたら書き足します。
とりあえず、今日はここまで。


原題:HAEVNEN
監督:スサンネ・ビア
製作国 :デンマーク/スウェーデン
配給:ロングライド
2010/118分
by k-mia-f | 2011-12-01 22:17 | 映画

粗筋・出演者などは ここから→【キネマ旬報DBより】(手抜^^;)



**********

中島喜一は放射能から避難する目的で、家族全員(妾も含め)全財産を投げてブラジルへ移住しようとしている。
製作年を考慮しても「・・・え?」という感じ(ブラジル移住再開が1953、第五福竜丸被爆が1954)。
家族の説得には全く耳を貸さずに計画を進めていくので、困り果てた家族は家庭裁判所に申立をする。
南米(ブラジル)だから安全というわけではないのに、世界中どこを探してもそんば場所はないのに、喜一はこの時点では気付いていない。

喜一の計画は簡単にいうと「日本に戻りたいブラジル移住者」との土地交換。移住に必要な条件などはさっぱりわからないけれど、家裁で「移住をを検討してみては?」なんて言われるようなしっかりしたもの。幸い(?)、交換希望者もいる。
でも、交換する相手は安全なブラジルから危険な日本にくるわけだよね。自分だけ助かればいいってことになるけど、この時点では喜一は気付いていない。
なんだかんだと言いながら、家裁は家族の申立を正当と判断し、これにより喜一は放射能から逃げる術がなくなる。
それからの喜一の変貌が怖い。何がここまで追い詰めるんだろうと不思議に思う。

喜一は家族全員(妾を含む)を集め、再度移住を説得する。
死ぬのが怖いわけではない。家族が殺されえるのが怖い。
特に、何も知らない小さな子供が殺されるのが怖い。
戦争が始まってからでは間に合わない。
水爆実験の写真が新聞の一面にのる時代、大げさだとは思えない。
最初は何て身勝手な爺さんだろうと思ったけど、家族を守ることしか考えてないのに、理解されないのが不憫に思えてくる。
でも、自分が家族の一員だったろしたら反対する。
どっちにもつけない、すっきりしない気持。
。”正常”と”異常”の境がわからない。 
(オープニングの不気味な音楽はこの気持ちにぴったりだ思う)

思いつめた喜一は自分の工場を放火。工場がなくなれば諦めて移住してくれるとの思いから。
「これから自分たちはどうしたらいいのか?」(注:大体こんな感じ)
工員たちの問いで最後のスイッチが入る。


そりゃ、誰だって怖いさ。私も原発の事故のニュースが流れるとドキッとするし、地震後に刈羽原発から黒煙があがったときは、大事になるのではと不安だったし、でも何か行動するということはない。ついでにいえば廃炉には賛成できない。雇用問題の方が心配だ(東京電力の職員より下請の方が)。大抵の人はこんな感じではと思っているけどどうなんだろう?
この作品を思い出すとそうでない気が少しだけする。





家裁の待合室での喜一がジュースを買うシーンが好き。
「途中のに、帰ったの?」(注:大体こんな感じ)
「帰ったっていいさ。こっちが有利になる」
そこに全員分のジュースを持った喜一があらわれる。
無言で子供達(3人)にジュースを渡す。
子供たちの次に妻に手渡す。
4人から離れた席に座り、喜一は自分の分のジュースをのむ。
喜一の性格が一番でている気がする。




***********

美容院で読んでいた女性誌で読んだ人気俳優のインタヴュー「演じる役と実年齢の差はせいぜい3~4歳まで」とうようなことを読んで、「三船さんが喜一老を演じたときは30代だったな」と思い出し、ちょっと書いてみようかなという気になりました。
8月に観たい作品の1つでもあるし。
by k-mia-f | 2010-08-17 22:30 | 映画

『マンマ・ミーア!』

今日の一本は『マンマ・ミーア!』

いや~ 楽しかった~

ストーリーはどーでもいいです

とにかく楽しかった~~

なんてパワフルなんだ~~

かっこいいです先輩!

ピアース・ブロスナンに是非ララジー賞を受賞してもらいたい!

でもって、堂々と授賞式にもでて、笑い飛ばしてほしい!


一緒に踊てぇ~~
by k-mia-f | 2009-02-09 21:25 | 映画

Sherif Ali Ibn el Kharish

すまません。
まだ「ロレンス」です。

作品中で一番好きなキャラはアリです。
ロレンスよりアリの方が好きという女性は多いのでは? と勝手に思ってます。
アリって可愛いいよね? と恐る恐る言ってみる・・・・

**********

ダマスカスでの別れのシーン。
昼間の喧騒が嘘のようなし~んとした議場。
政治を学びたいというアリに対して、「政治家をは卑しい職業」とロレンス。
カチンときたアリは「君に会ってから思いついた」と言い捨てて席を立つのですが
(作品をご存知の方ならわかると思うのですが、これって嫌味っぽい)
言い過ぎたと思って(私はそう思うんだけど)、去り際に立ち止まり、ダマスカス奪回
へ導いてくれたことをロレンスに感謝します。


国民会議議場にロレンスを一人残したアリ。
アウダが涙目のアリをつかまえて尋ねます「彼は友達だろ?」
涙を見られて恥ずかしいアリは手を振りほどく「手を放せ!」

アウダ「敬愛していただろう」
アリ  「いや、恐れていた」
アウダ「なぜ泣く?」
アリ  「敬愛しつつ恐れていた。彼自身も自分を恐れていた」

アリはアウダと対立しているわりに素直に質問に答えるんですよね。
(寂しくて気弱になったのかな?)
ここまできてから、我に返ったようにアウダに対して剣を抜く。
「自分にかまうな!」

「こんなことじゃ政治家は無理だな」とアウダは鼻で笑う感じかな?
「これからだ!」むきになるアリ。
アウダを残して去るアリ、アリの背に向けてアウダの台詞。
「神に感謝しろ!アラブに生まれたのは辛い思いをしろということだ!」
アウダの余裕がアリを可愛らしく見せてる気がします。
ダマスカスの別れのシーン好きなんですよね・・・・・

(注:字幕の訳とだいたい合ってるけど、全く同じではありません。念のため)

**********

シーンが前後してすみません。
ネフド砂漠を越えた夜、アリはロレンスに家族のことを尋ねます。

他人に家族のことを尋ねる人は、自分の家族の話をするのが平気な人。
自分の家族について話したくない人は、他人に家族の質問ってしない。
首長の息子から部族の中では裕福だったろうし、大事に育てられたそ想像。
家族を恥ずかしいとか思ったことないんじゃないかって、部下思いだし、
いい家に育った感じがします。


「好きな名前を選べばいい。エル・ロレンス(Al.Lawrence)がいい!」
ロレンスが准男爵の庶子であることを知ったアリの台詞です(大雑把だけど・・^^;)。
アリは質問したことを後悔したんじゃないかしら?
ロレンスは家族の話をしたくないら、初めははっきりと答えないのです。
それが「嫌がってる」ということだと気づかずなかったことを後悔して、アリなりの慰めだと思うのです。
気づかないところにアリが「良家のぼん」ぽいというか、素直なものを感じます。
(ダマスカスでもアウダの質問に正直に答えてるし。)
正直に父親のことを話すロレンスには「不幸自慢」っぽいものを感じます。
(聞かれたくなかったら、父親は”ただのロレンス(Mr.Lawrence)” ってことにしとけばいいじゃんって思うのですが・・・)

アリの言葉にちょっと”うるっ”ときたロレンスは「そうしよう」と言って背を向けて眠ります。
アリは肩まで毛布(?)をかけたあげます。そこに私はちょっと”うるっ”。
その後、アリは干してあったロレンスの軍服を焚火にいれ、ロレンスは翌朝から白いアラブの服を着ます。

アラブの服をきて浮かれてるロレンスも可愛いですね。
自分が受け入れられたことが嬉しかったんだなぁって、軍服は窮屈だったんだろうなぁって思います。


アリは面倒見がいいですよね。
ロレンスの部下に対する扱いを注意したり、
トルコ兵から拷問されたロレンスを介抱したり、
(毛布をかけたり、食事の用意をしたり、上着を着るのを手伝ったり)
甲斐甲斐しいというか、いじらしいというか、頭なでてあげたくなるけど
そんなことしたら斬られる。

**********

ロレンスの軍服はわざと似合わないようにしてあります。
アラブの衣装が似合うのに、イギリスの軍服が似合わないということで、
軍の内部では浮いた存在であることを表現したかったようです。

前回チラッと書いた、ブーツについてですが、
作品中のイギリス軍将校の中でロングブーツを履いていないのはロレンスと軍医だけだったと思うのです。
下っ端もハイソックスだし、一人だけ足元が締まってないとこに違和感を感じました。
ロングブーツの方が動きやすいだろうから「持ってないのは(履かないのは)実戦経験がないから?」と想像したのですが、実際のところは知りません(念のため^^;)

あのね、ロレンス以外の将校は熱いの我慢してロングブーツ履いていたんじゃないかなぁって。
ロレンスは暑い地域には合わないから履かなかったんじゃないかしら?
そういうとこも軍の内部で浮いている感じ。

**********

字幕について書きたいことがありましたが、また今度にします。
スクリーンで観たらあれもこれも書きたくなって(でも上手くまとめられない(泣))、
書いてると頭の中で好きなシーンが”ぐるぐる”してきて困っている。
by k-mia-f | 2009-02-08 19:32 | 映画

「アラビアのロレンス(以下ロレンス)」の初見がいつだったか覚えていませんが、予備知識がない状態で、多分「名作」という理由でお正月休みあたりにレンタルしんじゃないかなと思います。
TVは21型くらいじゃないかなぁ・・・・ 小さい画面でもアリの登場シーンや広大な砂漠、太陽にうっとりしてました。
「ロレンス」は何度もDVDで観てますが、スクリーンは初めてです。
TV画面では感じなかったけど、スクリーンを前に序曲を聴いていると色んなシーンを思い出してドキドキしてきました(上映ギリギリで走ったせいもあるが)。

***********

「ロレンス」は名シーンといわれるものが多数あります。
最初はマッチの火を消すと赤い空の砂漠に移るシーンでは?
TV画面では「あぁ、なるほどね」という程度でしたが、スクリーンでは自分が砂漠に来ているような、ドアを開けたら砂漠だったみたいな気がしました。
大きなスクリーンに広がる空と砂漠、小さい駱駝と人間、大自然の迫力に呆然としながら、劇場内に広がる音楽にうっとり。

蜃気楼のように現れるアリの登場シーンは緊張感でいっぱい。
TV画面でも緊張するシーンですがスクリーンだと数倍も緊張します。この先がどうなるかわかっているのですが、ガイド(名前忘れた)が身動きできずに近づいてくる人物を見つめていて、その人物の正体がわかるまでの間がすごい。思わず自分も前のめりになって目を細めてしまいました^^;

私が一番すきなのはネフド砂漠を歩くガシムの登場シーンと、ガシムを助け戻ってきたロレンスをダウド(召使になった少年)が出迎えるシーン(二つあるけど”ネフド越え”で一つということで)。
いやぁ~~ すばらしかった~~(感涙)
日の出前でまだ暗い砂漠、難所を越えて一安心のところに主のいない駱駝がテクテク。
「運命などない」といってガシムの救助に向か”オレンス” そこで、そこで、スクレーンがぱっと赤い空と砂漠に変わったと思ったらガシム登場。赤と黒の世界です。日の出前の足取りはしっかりしえます。太陽が顔をだし、広大な砂漠に小さなガシムの長い影。陽が昇り、ガシムの影も短くなってきた。喉がカラカラ、苦しくて真っ直ぐ歩けない。少しでも身を軽くしようと歩きながら装飾品を捨てる・・・・ 

”オレンス”の戻りを待つダウド、遠くに動くものをみつけ、駱駝にのってゆっくり近づく。人影が”オレンス”とわかると駱駝を全速力で走らせる。ここのスピード感がいい!次にカメラが離れれて”オレンス”駱駝とダウド駱駝が小さく映し出されて、何もない真っ直ぐなところで、オレンスはゆっくり、ダウドは速い、出会ったところで止まれずに追い越して、Uターンして一緒になるとこがすき(ちょっと興奮しすぎ)。

そして、この後のガシムとダウドの運命を思うと切ないです・・・・


砂嵐でコンパスを落とし「西へ進めばスエズにでる」といって進むとこもいいですね。
スクリーンのほとんどが空で、下の方に小さく駱駝の3人、地平線の太陽が大きい。

「広い空・広い砂漠・太陽・小さい駱駝」このセットがとにかく好きなんです。
TV画面とスクリーンじゃ全く違うんですよ。観にいってよかった~~。
この辺りまでロレンスは自信家ですよね。
その後の流砂をすぎ、朽ちた家(店?)の向こうにスエズ運河。辿りついたのに、目に力がありません。


観る度に不思議に思うのは、カイロでの報告までは挫折感でいっぱいなのに、そう時間が経っていないバーでは自信をとりもどしてること。
いや、挫折感ではないのか。「殺害を楽しんだ」と告白してるし・・・・ 
ここで頭に浮かぶのがガシムの処刑で何発も撃ち込んだこと。
その後急に我に帰ったかのように拳銃を投捨てる。
それと、後半のダマスカス進軍途中での敗走兵虐殺。
はじめは村人を虐殺したトルコ兵への怒りの方が大きいと思っていたけど、違う観方になってきました。
アウダにアカバへ進軍させるいために金貨を餌にして「楽しみのためならくるだろう」と誘います。ここの「楽しみのため」というのが何か引っかるようになってきました。
マッチの火を指で消す趣味とか、全部後半のガラリと人が変わってしまう伏線のように感じるのです。


***********


ロレンスは記者のインタヴューで砂漠の魅力について「清潔」を挙げています。
この後の彼の行動を思うと重い言葉です。
この頃はもう自分が汚れていると感じていたのでしょうか?
私は感じてるような気がします。
砂漠は流れた血がすぐに乾いてしまうような、汚した足跡もすぐに新しい(流された)砂が隠してくれるから。
雪も道路の汚いのを隠してくれますが、溶けると汚いものがまた出てきます。
海も綺麗だけど飲み込んだ汚いものを海岸に吐き出します。
砂はどうなんでしょうかね?流砂にのまれたダウドはずっと砂の中からでてこれないのでしょうか?

ロレンスはアカバまでに実戦の経験ってあったんでしょうか?
登場時は地図係りだし、司令官の読み上げた経歴書(?)の内容も地味な資料係に向いてそうだし(ブーツ履いてないし)。

ロレンスはベドウィンがダマスカスを治めることができると本当に思っていたのでしょうか?
首長のアリが読み書きができることを自慢しています。ベドウィンに、水道だの電気だの都市を治めることができると思っていたのでしょうか?


ロレンスの葬儀シーンは初公開時にはありません。
私には大事なシーンに思えるのですが・・・・ 


イギリスとアラブに利用され、夢破れ、帰国するロレンス。
この後の世界を思うと英雄とは呼べない気がします・・・



LAWRENCE OF ARABIA(1962)
監督:デヴィッド・リーン
初公開:1963 207min
完全版公開:1995 227min

今回のリバイバルのパンフは1963公開時の復刻版。
by k-mia-f | 2009-02-03 22:19 | 映画