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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

カテゴリ:映画( 63 )

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公式HP
【あらすじ】
2組の夫婦、ジャンヌとアルベール、アニーとジャン、そして一人暮らしのクロード。5人は昔からの友人同士。それぞれに年を重ねて、悩み事も増えるばかり。そんな中、女好きのクロードが心臓発作を起こし、心配した息子に無理やり老人ホームの入れられてしまう。それを哀れに思ったジャンヌたちは、彼を連れ出し5人で共同生活を始めることに。世話係の青年も雇い入れ、自由で気兼ねない老後を満喫できるかに思われたが…。
<allcinema>


今頃ですが(のろのろ^^;)
1月鑑賞作品ですが多忙と遅筆を理由に書きそびれてしましたが、2月に高齢者物を観て思い出し書きたくなりました。
ここで書いている台詞は大体こんな感じということで不正確です。

*********

感想を一言で表すなら“チャーミング高齢者映画”

最初に共同生活の話がでたのは、ジャン&アニー夫妻宅でのクロードのバースデーパーティの席でのこと。
気持ちは若くても体力は衰えてきて、陽も明るいうちにパーティはお開き、昔のようにもっと楽しみたいと思うジャンは「一緒に暮らしたら時間を気にしなくてもいい」と共同生活を提案します。

親子、夫婦、兄弟、親友、どんなに親しい仲でも、一緒に“生活”するとなると何かしら問題が生じるのは当然のことですから、誰もジャンの提案には賛同せず、サラリと流してパーティはお開きになりました。
その後、体調を心配した息子に入所させられた老人ホームで意気消沈のクロードを見て、施設から“脱出”させたことで自然に(?)共同生活を送ることになりました。写真はクロードだけ嬉しそうな表情を見せてる脱出時の様子。ジャン宅で抗議するクロードの息子の「不良老人!」の台詞に“ぷっ”となりました♪

意気消沈といえば、アルベールのエピソードも良かったです。
認知症のアルベールが愛犬の散歩中に怪我をしたことで、大型犬の世話は難しいという理由で愛犬を手放すことになるんですが、クロードとジャンが連れ戻してくるんです。それぞれの立場の思いを、余計な説明無しでうまく表してたかなって思います(なんか偉そうだな^^;)犬の散歩係りに雇われえたのが大学生のディレクで、違和感なくこの後の共同生活の一員に入れたなって感じ。
全体を通してテンポと流れが良かったなって思います。

**********

繰り返しになりますが、どんなに親しい仲でも、共同生活となると軋みが生じます。
一緒に暮らして知った生活習慣の違いとか、老老介護とか、今まで我慢していたことが我慢しきれなるのも当然のこと。
このグループにも夫婦間での秘密や、親友間での秘密があり、この“秘密”が表にでた時、この共同生活はどうなるんだろうとワクワクしてました。
昼ドラのようにドロドロになっても変じゃない“秘密”をサラリ決着させました。
サラリとできたのは大人の国だからなのか、昔のことだからなのか、自分にも否があると感じるところもあったからなのか?

**********

大学の研究件お手伝いでディルクの“若さ”お料理のスパイスみたいでいい感じ♪

縛りたがりのディルクの彼女とディルクの電話を盗み聞きするうアニーとジャンヌが可愛い♪
心臓が悪いクロードの代わりにバイアグラを処方してもらうディルク。
研究に協力する為、自ら性生活について語るジャンヌにドキッとするディルク。
ディルクの研究のために設置されたカメラにお尻を写す痴呆症のアルベール。
台所でお料理の下準備をする様子、見た目は祖父と孫だけど中身は男友達。

ここに登場する老人たちは、皺が増えただけの若者“生涯現役”なんです。
アニーは孫と遊びたくて庭にプールを作るのですが、それでも孫より自分が優先というか、子供に合わせるわけではない。大人が中心の世界のように感じましが(せっかく作ったのに孫と遊ぶのに飽きちゃったところが)。



そんな“生涯現役”もいつかは現役を終えるときがきます。
最初に終えたジャンヌのお葬式が素敵。
“素敵なお葬式”って変だけど、心臓・脳波の停止で人生が終わったわけでないのが素敵だなって。


ジャンヌを探す認知症の夫・アルベールの姿が切なく、涙が止まらないのですが、一緒にジャンヌの名を呼ぶ仲間の姿に温かい気持ちになったというか、どう表現していいのかわからない不思議な気持ち・・・安堵かな。天から見下ろしているジャンヌの気持ちになっていたのかも。

認知症介護でご苦労されている方には出来過ぎというか、甘いと思うラストかもしれませんが、後味の良い素敵なラストでした
私のイメージする後期高齢者とは大きく違っていて、実際に高齢者と関わるお仕事の方とか、祖父母と同居されてる方の感想をきいてみたい気がします。現実はこんなに甘くないとか、日本ではありえないと感じる方も多いかも。日本の元気な後期高齢者の感想も気になります。

アルベールが散歩中の怪我で運ばれた病院へ向かう車中でのジャンヌの台詞。
「車や家を買って人生に備えてきたけど、最後の年の準備を忘れていた。最後の年をどう過ごすか考えていなかった。」
いい言葉が浮かばないのですが、いつか来る老親の最後の年とか、子供のいない自分の最後の年のこととか考えてしまいました。

**********

なんといっても魅力的だったのがジャンヌを演じたジェーン・フォンダ!
ハンサムウーマンって彼女のための言葉じゃないかしらと思いました。

共同生活の舞台、緑にあふれたお屋敷が素敵。
水を入れる前のプールでのお夕食の様子が幻想的で素敵(この後事件が起きるけど)。
お散歩の公園(?)が素敵。
プールの展示(?)にびっくり。



原題 ET SI ON VIVAIT TOUS ENSEMBLE?
監督 ステファン・ロブラン
製作年 2011年
製作国 フランス=ドイツ
配給 セテラ・インターナショナル=スターサンズ
上映時間 96分
by k-mia-f | 2013-02-21 20:45 | 映画

転換期②

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フォローしている某氏が色んな映画関連の話題をリツィートして下さるので、三軒茶屋中央劇場の閉館と署名活動について知りました。最初に書いておきますが、私は仕事帰りの映画(とチョコ)を糧に生きているので、思い入れのない映画館でも閉館のニュースは寂しい気持ちになります。
以前は映画館よりDVDレンタルで見ることが多かったのですが、あるきっかけでTVから離れて暮らすことになり、映画館寄り道生活が始まりました。自宅にいるのが一番落ち着くとういう人にはわかってもらいえないかもしれませんが、職場と自宅の間にに“何か”ないと駄目なんです。"何か”で一番なくては困るものがスクリーンです。

というわけで「ミニシアターの灯とともし続けたい」という気持ちはよ~くわかるし、署名を集めている方にも、署名する方にも何かケチつける気もありまんが、「この署名活動で何をする気なのか」が全くわからないので私は署名しようとは思いません(都内ならもっと情報があるのかもしれませんが)。
青山劇場存続の署名活動については、目標人数や提出先等がはっきりしているので納得できましたが、今から署名活動をしても閉館を回避できるとは思えないし、言い方は悪いが「閉館ブーム」のお祭り騒ぎのように感じます。

私の本拠地(?)シネウインドは、かつて古町にあった名画座ライフの閉館後に有志が集まり出資金を集めて開館しました。当時は「映画館で映画を観る」ことにこだわっていなかったので全く記憶にありませんが(ライフの場所はわかるけど観にいったことあるか覚えていません)
因みに、「新潟・市民映画館」とあるので、市が運営に関わっているとかNPOとかと勘違いされそうですが民間経営の映画館です。
(シネ・ウインドの成り立ちについては『こちら』)

署名活動をはじめた「劇場スタッフ有志」の皆さまは、シネ・ウインド開館時みたいなことをことをやりたいのかな??
「スタッフ」とあるから経営者に私財を投資してでも続けてほしいといってるのか??
半官半民みたいなのを目指してるのか??

ツイッターを読むと急に閉館を発表されたような事が書いてありましたが、今迄デジタルシネマ設備導入についての話し合いはなかったのか?
映画館を続けるる気があるのなら、何もしていないハズがない。何もしていないなら続ける気は無かったと思う。考えていたのは閉館時期だけだと思う。
それとも、シネ・ウインドのチラシを見ると過去の作品が直ぐにデジタル化されるわけではないようなので、名画座だから過去のフイルム作品だけ上映するつもりだったのか??



前にも書きましたが、ミニシアターの閉館が続いてます。
映画館で映画を“体験する”人が少なくなり、設備投資費用の回収の見込みがなければ存続は難しい。2月号の月刊ウインドの記事で京都でのデジタルシネマ会議報告が掲載されていますが、どの映画館も費用面が一番の問題のようで、シネ・ウインドのように寄付金を集めている映画館は少数派のようですが、これから寄付金や賛助会員を募集する映画館は増えるかもしれないと思います。全額でなても、設備導入資金としてでなくても、チケット代や会費とは別にか。

2月号はこの記事の他にNoism芸術監督の金森穣さんのインタビューも興味深い。自分の感じたことを上手く説明できないのですが、公立劇場と民間劇場の違いや、文化・芸術とビジネスについて等、青山円形劇場の件、文楽協会の件、ミニシアター閉館の件のこと考えながら読みました。

自分でも、結局何が言いたいのかわからなくなってきた・・・

**********

シネウインド「デジタルシネマ設備募金プロジェクト」の特設サイトは『こちら
1口 1万円とありますが、シネ・ウインドの受付に募金箱がありますので、チケット代やパンフ代やクッキー代のおつり等でご協力していただけたら助かります。



写真は、シネ・ウインドから近い『 pain*Cafe Chere 』(NSTの方)の
「クロック・ムッシュ&クロック・ノルディック」(2/10まで限定)
パンプキンスープはもう少し濃い目が好みですが、美味しく頂きました♪
もう1回頂きたいから2月いっぱい続けてほしいなぁ・・・
(デジタル化とは全く関係ありません^^;)
by k-mia-f | 2013-02-07 21:38 | 映画

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公式HP
【あらすじ】
“在来作物”という視点から日本の食と農業の未来を見つめ直すドキュメンタリー。在来作物とは、ある特定地域で栽培者自身によって代々受け継がれてきた作物のこと。種苗の保管や栽培に手間がかかる上、品種改良された野菜よりも生産性が低いなどの理由で多くの品目が消失、あるいはその危機に直面しているという。しかし価値観の多様化の中で、改めてその個性的な味や香りが見直され、貴重な地域資源としての価値に光が当てられようとしている。そんな在来作物の意義と素晴らしさを実感し、それを守り伝えていく人々の活動を見つめていく。(allcinemaより)



船中・戦後の貧しかった頃の様子とか、現代の子供たちが胡瓜の苦味を美味しいと感じることとか、焼畑の様子とか、郷土料理でなくイタリアンで話題になっていることとか、ず~~っつと心の中で「へぇ~!」と思ってました。

最近は“マヨラー”なんて言葉ができるくらい(もしかして今は使ってない?)
何でもマヨネーズをたっぷりつける人、こんなにつけたら食べてもマヨネーズの味しかしないだろうとうくらいつけて食べる人もいるのに、小さな子どもたちが在来種の苦味のある胡瓜をマヨネーズ無しで食べることに驚いたのと同時に嬉しかった。
平野部の畑しか知らないので、焼畑の作業風景や斜面にびっしりの葉も興味深かったです。
でも、なんといっても在来種の野菜そのものが美味しそうで、観ていて「あ~ 私もかじりたい!!」って思いました。
その生でかじりつきたい野菜が奥田シェフの手にかかると、生唾ごくりです。

いろんなことを地方からどんどん新しい文化を発信していくべきだと思う。
食文化だけでなく、音楽でも、お芝居でも、絵画でも、陶芸でも、何でも。
それも、東京を経由してでなく地方から地方へ(東京を経由すると「東京で話題だから」って余計なのがつきそうなんで)。
昔ながらの食べ方も継承していくべきだと思ういますが(漬物とか)、新しくイタリア料理で注目されたことが素晴らしいと思います。そして、そのお料理を目当てに全国から集まってくるというのが凄い!全国から東京に集まるなら驚かないけど、山形県の田んぼの真ん中のレストランに集まるとうのが凄いと思う。私なんて、この作品を観るまで山形県にこんなに有名なシェフがいらしたことに驚いているのに。

作品中で奥田シェフが仰っていた食材に寄り添う」というのが素敵です。
料理にに合わせて食材を探すのではなく、ここにある地元の食材を美味しく食べる料理を考えるです。

食物の種も、古典芸能の種も、一度絶やしたら復活は困難。
継承することの大切さを改めて感じました。
この作品を観たいと思った理由の1つが『モンサントの不自然な食べ物』を観て、在来作物に興味が湧いたから。メキシコのトウモロコシのようになってほしくないです。
私は知らないことが多すぎる。


製作年 2011年
製作国 日本
監督 渡辺智史
配給 「よみがえりのレシピ」製作委員会
上映時間 95分
by k-mia-f | 2013-01-30 19:12 | 映画

転換期

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1/26(土)の日経新聞朝刊に、映画の「デジタル化」についての記事が掲載されています。
日経新聞は勤務先で読んでる方が多いのかなと思うので(勝手な想像ですが)月曜日に記事を読まれる方も多いでしょうか?
最近は新聞記事の他に、この問題を扱った『サイド・バイ・サイド』が公開されたことから、デジタル化に関するツイートも多くなって気がします(『サイド・バイ・サイド』新潟はシネウインドで3/9~3/29)

大手シネコン以外に足を運ばない方には、何で大騒ぎしているの分からないという方も多いのかなと思いますが、映画業界にとっては大問題です。
大雑把な説明ですが、今年の6月以降はデジタルシネマ設備が無い映画館は廃業するしかありません。
テレビの地デジ化で「アナログとデジタルどちらかを選択」できないように「フイルムかデジタルどちらかを選択」できず、サーバーからサーバーに送られてきた映画データを受信して上映する形になります。
(最終タイムリミットは2014年3月らしいのですが、新システムへの移行は6月頃に完成の予定とのこと。)
デジタル移行でのメリットも多くありますが(費用不足の若い監督さんとか)、このシステムで映画はさらに映画館より自宅で楽しむものに近づきます。

コダックの破産申請、富士フイルムの映画用フィルム生産中止、ゲキ×シネのような過去の舞台を上映するだけでなく『浮標』のようにスクリーンで生中継で舞台映像を観る時代。仕方のないことと思いますが寂しい気持ちと、これから映画館はどうなるんだろうと不安な気持ちになります。

現在、シネウインドでは「シネウインド デジタルシネマ設備募金プロジェクト」の真っ最中です。
目標額は機材とメンテナンス費用で2000万!
シネウインドが閉館したら困るけど、こんな大金が集まるか正直心配・・・
都内のミニシアターの廃業が続いたことを思うと(今年の廃業も含めて)、シネウインドが今後どうなるか正直心配。

映画館で「何だこいつ!(怒)」と思うこともありますが、やっぱり私はスクリーンで観るのがすき。
月刊ウインド1月号で(もう2月号が届くのに今頃読んでます^^;)11月に開催されたシンポジウムの記事が掲載されていますが、その中で手塚真監督が、同じ映画でも映画館で観ることは“体験”で、自宅で観ることは“経験”だと仰っていました。
これ、言葉でうまく説明できないのですが、すご~~くわかります!!

*********

 ↑ に貼り付けたもの同じですが

TOP画面はこちらから→「シネウインド デジタルシネマ募金プロジェクト
募金HPから、写真のデジタル化の漫画説明や、シンポジウムの内容もご覧いただけます。


1口¥10,000とありますが、受付にも募金箱がありますので、チケット代のおつりとか、クッキー代のおつりとか、パンフ代のおつりとか、募金にご協力して下さると助かります(シネウインドがないと困る県民の1人として)

それと、シンポジウムの話題に挙がった日本各地で開催される映画祭。
2月に「にいがた国際映画祭」のプレ上映会があります。多分、こちらでも何かしら募金活動があるのかなと想像してます。それと、1/16ブログ記事で、高崎映画祭プレ企画での「映画祭にとってのデジタル化」シンポジウムの資料内容が掲載されています。この記事の内容から想像すると、今年の「長岡アジア映画祭」の会場はリリックホールからアオーレ長岡へ変更になるのかな?そうだとしたら、あの今迄に経験した中で最悪の椅子から開放されるわけだ。
映画祭についての詳細はこちらから→「にいがた国際映画祭

それと、2/14に「木もれ日の店 よっ家」にて、チャリティライブが開催されるそうです。
出演者にサムライローズが掲載されていましたので、興味がある方は主催のにいがた国際映画祭実行委員へお問い合わせください。
シネウインドでもライブ告知入りの上映スケジュール表があるので、映画をご覧にならなくても頂けると思います。
by k-mia-f | 2013-01-27 19:17 | 映画

2012振り返ってみる①

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映画ファンのお正月行事(?)といったらベストテン選び。
私が参加(?)するのはシネウインドと新潟日報。

新潟日報は簡単なんですが(シネウインド用と日報用では順位が違う)
シネウインドは難しい・・・・
2年提出していないので、今年は出さねばと(ボランティア活動してないので、こーゆー時は“参加”しようと思っている)
お正月休みにマーカーと予備選出まで終わったけどその後が進まない。
なんだかんだと後回しにしているうちに締切間近になってしまった。

シネウインド用の手順は
①「新潟市公開映画リスト」で観た作品にマーカー(約130本でした)
②マーカー作品を見直して、ベストテン候補作品に赤丸する。
 (リバイバル上映作品は好きでも除く)
③赤丸候補作を抜き出し、10作品に絞る。
④ベストテン作品とアンケートをメールする。
・・・わざわざ書くようなことではないですが^^;

今年の赤丸候補作品は
1.ラビットホール
2・50/50
3・サラエボ、希望の街角
4・武士の家計簿
5・父の初七日
6・この空の花
7・僕たちのバイシクル・ロード
8・ポエトリー
9・裏切りのサーカス
10・別離
11・鍵泥棒のメソッド
12・ミッドナイト・イン・パリ
13・アイアンスカイ
14・キリマンジャロの雪
15・声をかくす人
16・ムサン日記
(リスト順 これで手順③終わり)

数えて赤丸はしていないけど、少なめに〇したつもりですが、ここから6本減らさないといけない(これが難しい・・・)

**********

近頃フランス映画と韓国映画(韓流映画じゃないから!)で当たり(個人的に)が多いです。
by k-mia-f | 2013-01-09 18:32 | 映画

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公式HP
【あらすじ】
南北戦争の終結間もない1865年。リンカーン大統領が南軍の残党によって暗殺される。主犯のジョン・ウィルクス・ブースは逃亡中に射殺され、さらに7人の男と1人の女が共犯として逮捕される。女の名前はメアリー・サラット。下宿屋を営みながら2人の子どもを育てる未亡人だった。元北軍大尉のフレデリック・エイキンは、元司法長官のジョンソン上院議員から彼女の弁護を頼まれる。犯人への憎しみを抱きながらも、渋々弁護を引き受けたフレデリックだったが、被告が民間人にもかかわらず、一般の法廷ではなく軍法会議にかけられることに違和感を覚える。そんな中、毅然と無罪を主張しながらも、それ以外のことは黙して語らないメアリーに戸惑うフレデリック。しかし、審理が進むにつれ彼女の無実を確信、弁護に力が入る。するとフレデリックへの風当たりも強くなり、いつしか四面楚歌の状況に追い込まれるが…。<allcinema>



“声を隠す”とうのは、メアリーが息子を庇っていること意味していると思っていましたが、隠しているのはメアリーだけではありませんでした。
鑑賞前は邦題を気にしていなくて、黙秘と同様の意味と思っていましたが違っていました。観終わって上手い邦題を考えたなと思います。
(12/23追記)
(原題をそのまま訳すと共謀者です。“共謀”には“検事と証人”も含まれていると思います。)


証人も真実を語っているわけでなく、検察も、裁判官も、聖職者も、何かを隠しています。
メアリーの弁護を担当した弁護士フレデリック以外にも今回の裁判に不審をを感じていいる人はいるのですが政府に潰されてしまいます。
この裁判では法廷=政府で、北軍の南軍への報復です。
判決は最初から“政府”が決めていて、判決に合わせた証言を用意したもの。
特に、酒場の主人の証言のシーンには“裏取引があります”というのが露骨にわかります。

不公平な裁判を腹立たしく観ていまいたが、途中から悔しいと感じました。
政府は国の礎の為に、メアリーを国民に生贄として捧げたのだと思います。
「誰かが責任をとらねばいけない」というのは「誰でもいいから責任とらせなければいけない」
なんですね。

いくら息子でも、命をかけて守ることができるものだろうか?
息子が有罪なのを知っていて庇っているのが気になりました。
こういうのって、やっぱり子供がいないとわからないんだろうか?
メアリーは無実を訴えますが、誘拐計画を知っていたのだから無実とは言えないと思います。
だからといって、暗殺に関わった証拠がないのに(検察に有罪になる証言を作られた)死刑判決は重すぎると思いますが。


実行犯の男たちが絞首台で震えているのに対し、メアリーが真っ直ぐ前を見据えていて、最後まで毅然とした態度が印象的でした。
ここで拘留中のメアリーの台詞「祈りは無駄」を思い出しました。
絞首台に向かうメアリーの表情には息子を守ったという達成感のようなものを感じ、絞首台の上では神に義務を果たしたこと、やり抜くことができたことを感謝しているように見えました。
後ろで縛られた手には十字架があり「祈りは無駄」とはどういう意味だったのだろうと、言葉通りに受けてよかったのかと気になり、それが理由で再観しましたが感想がまとまってません。
まとまってはいないけど、ちらりと思ったのが
「祈り」=無罪 ではなく
「祈り」=息子への愛情 だったのかなと・・・はっきり書くと息子の育て方を間違えた。

「あなたの方がよい息子でした」
メアリーの絞首刑後に逮捕された息子・ジョンがフレデリックに対して言った台詞です。
私も、メアリーの十字架を持つに相応しいのはフレデリックだと思います。

メアリーに共感はできないけど、演じたロビン・ライトは表情で語る好演でした。


(12/22追記)
「祈りは無駄」についてですが、南部寄りの上院議員に弁護を依頼したのに実際に担当するのは北部の人間だったことで絶望したのではと思いました。裁判官と検事と弁護士が自分の敵で死刑を免れるわけがない。言葉通りの意味とはこういうことです。

メアリーの裁判で実行犯が同席していた理由がわかりません。実行犯が法廷で発言することはなかったし、メアリーが共犯と証言したんだろうか?実行犯達の裁判については一切なかったけど彼らには弁護士がついていたんだろうか?

メアリーに共感できないのは、娘・アンナのことが気がかりだから。娘のことを気にかけているのは観ていてわかったけど、それでも差がありすぎると感じるのは私のは僻みかもしれません。



原題 THE CONSPIRATOR
監督 ロバート・レッドフォード
製作年 2011年
製作国 アメリカ
配給 ショウゲート
上映時間 122分
by k-mia-f | 2012-12-22 21:56 | 映画

『終の信託』~妻自慢~

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公式HP
【あらすじ】
不倫関係にあった同僚の高井から捨てられ、失意のどん底にいた医師の折井綾乃は、重度のぜん息で入退院を繰り返す患者の江木秦三の優しさに触れ、次第に心の傷が癒されていく。綾乃と秦三は医師と患者という関係を超えて強い絆で結ばれていくが、秦三の病状は悪化し、心肺停止状態に陥ってしまう。自らの死期を悟っていた秦三に、「もしもの時は早く楽にしてほしい」と頼まれていた綾乃は、ある決断を下すが……。(映画com)


検察の受付シーンの台詞で年号がでますが、HPに1997年設定とあります。
ネタ元の川崎共同病院事件は1998年。
事件当時から規定も考え方も変わってる部分があるから(多分)合わせたんでしょうかね?
受付シーンの台詞はサラッと聞き流してしまう方もいるかもしれません(ポップコーンに夢中になってる人とか)。服装が大きく違う時代ならいいけど、ここはテロップつけたほう親切かも(どうでもいい部分は丁寧なのに)。


私の頭は動きが鈍くて、映画もお芝居も観た当日だと“好き”か"嫌い”しかありません(観劇のアンケートは苦手です)。
頭の動きが遅いのに加えて指の動きも遅く、文章表現能力も低いので、嫌いな作品でPCの前に座っている余裕はありません(書きそびれた好きな作品も多いのに)。

珍しく嫌いな作品を書いてるのは“お医者さんのブログ記事”で(「終の信託」で検索すると前の方にでるからご存知の方も多いとおもいますが)面白いのがあったから。
いろいろな立場の視点で観ているのが面白いです。

私も動けなくなったら早く旅立ちたいと思います。
子供のいない私の場合、付き合いのない姪にいろいろ面倒をかけることになると思うので、法的手続き以外は何もしなくていいというようなことを何か残さなければいけないんだろうなと、時々(関連するニューや作品をみたときとか)考えます。
患者が深い眠りにおちるように最期を迎えると思っていたので、チューブを外した後の苦しみようにビビッてしまい「これは尊厳死といえるのか?」と考えました。
患者は外出先で倒れて救急車で搬送されたのですが、これが患者の自殺未遂というか自殺願望のように感じました。なので、女医の行為が自殺幇助に感じたのです。
病死というよ「病気を苦にしての自殺行為」に最期の止めを刺したというように感じたのです。この解釈は、私が大病を患ったことがないからかもしれません。


で、納得できないうちに後半の検察での取調べ場面になり、「こういうのが冤罪をうむんだな」など思いつつ、女医の言い分にも納得できなくて悶々として終りました。この悶々としたのを上記のお医者さまのブログ記事で少しすっきりしました。(というのが記事ご紹介の理由)。

すっきりしたといっても、つまらない映画という感想は変わりませんが。
なんか、昼ドラみたいな作品だった。
不倫でふられて自暴自棄になって自殺未遂して、痛くても苦しくても訴えられない患者の気持ちがわかった・・・ていのはつまらない設定だけど気持ちはわかる。気持ちはわかるけどつまらなくて長すぎる。これを丁寧な人物描写ととるべきなのか?


家族に意思表示がないのは不自然という感想を何かで読みましたが、
私は「妻は弱いから・・・」という理由で話せないのは理解できます。息子のあの様子では腹をわって父子の会話は難しいとも思います。正直、私は家族仲が良いとは言えないし、もし自分の親の担当医から「実は・・・」なんて言われたらおまかせするかもしれない(口頭説明だけというのはないだろうけど)
それでも、最期の女医の行動には引く(注射じゃなくて、子守唄のほうね)


『Shall we ダンス?』では気にならなかった草刈さんの台詞のいい方が、今回は凄くひっかかりました。浅野さんとのシーンでは気にならなったので、この作品にこの二人が邪魔(配役と設定が)ということかも。
『それでもボクはやってない』は面白いと思ったので期待していたんですが外れでした。

タイトルは、何で読んだか忘れたけど「・・要は、奥さんを見せびらかしたかっただけだろう」というのがあったのを思い出して。かなり辛辣な感想だったんですが「あなたの本音はここか?」と可笑しかったので。





監督 周防正行
製作年 2012年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 144分
by k-mia-f | 2012-11-11 15:02 | 映画

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公式HP】←実際の事件の経緯「トガニ法」の内容についても書いてあります。
【あらすじ】
美しい霧で有名な郊外の街にある聴覚障害者学校に赴任した美術教師のカン・イノ。しかし着任早々、怯えたような児童たちの表情から学園内に漂う不穏な空気を感じ取る。ある日、一人の女子児童が女寮長によって顔を洗濯機に押しつけられている現場を目撃したイノは、彼女を保護して病院に入院させる。そして、以前知り合った人権センターで働く気の強い女性ソ・ユジンに連絡を取る。やがて、児童たちが校長をはじめとする教師たちから日常的に性的虐待を受けている実態が判明。イノとユジンはマスコミを利用して校長たちを告発、ようやく警察が動いて逮捕にこぎ着けるのだったが…。<allcinema>




実は、話題になっているのは知っていいましたが、『闇の子供たち』みたいな感じかなと思って食指が動かなかった作品です。
『闇・・』は公開時に観たきりなので細かい点は覚えていませんが、ショッキングなシーンを繋げただけで“あざとい撮り方”と感じました。(何か書いてなかったかなと昔の記事を検索したら「配役がイマイチ」と書いてました)
休日に何を観にいこうかと外朝しながら携帯いじっってて「トガニ法」(注1)というの今頃になって知って急に観る気になりました。

この作品がきっかけで一度判決がでた事件を再捜査することになり、検察側の求刑より重い判決が下されたというのです。(注2)。



観た感想なんですが、
虐待される子供を観るのは辛いけど、R18にするほどではない気がしました(この基準がイマイチよくわかんない)高校生なら十分理解できる作品だと思います。

最初に「実話である」とあった気がするのですが、これは違いますよね(勘違いだったらスミマセン)原作は「実際に起きた事件を元にした小説」のはず。予備知識のない方が観たら勘違いするのでは?
観ていて実際に起きた事なのか。創作なのかどっちだろうと気になる場面がいくつか。
(被害者の少年の復讐は、創作ということで“ほっ”としました)

就職先の学校に斡旋料みたいなのを支払うのですが、金額が家を手放さなきゃいけない金額!だったり(お金を払うというだけでも驚きなのに!)
被害者の証言をもって役所へいけば、市役所と教育庁でたらい回しだったり、
職員室で教師が生徒を殴っていても他の教師は見てみぬふりだし(弱みを握られていたのかも)
観ていて腹が立つ大人が大勢登場するのですが、日本も同じかもって思うとゾッとする。
マスコミが動いて慌ててお役所が動き出すところとか。
裁判所でのカン先生の母親の台詞がチクッときます。


こういう事件は昔から西でも東でもあったと思うし、映画の題材としても目新しく感じないけど、手話での証言は私には新鮮でした。
被告の校長と行政室長(経理担当?)は双子なんですが、被害者の少女が二人の被告のどちらが校長か見分ける場面(乱暴したのは校長)で手話をうまく使ってうまく見抜いたときは、「ざまぁみろ!」と思いましたね。裁判で気分爽快だったのはこのシーンでだけ。
でも『闇・・』と違って後でじわじわ腹が立つ作品ではなかったです。

どういう経緯で実際の事件が再審になったか調べていないけど、もしもこの作品を観た後に「再審嘆願署名」なんてのがあったら絶対に書いてる!
映画の判決は、この先(再審)を知っているから冷静に観ることができたけど、そうでなければ救いがなさ過ぎる。

**********

(注1)「トガニ法」
・13歳未満の女子及び身体的または精神的な障害がある女性に対し、強姦または準強姦の罪を犯した場合の控訴時効の排除。
・身体的なまたは精神的な障害がある女性に対し刑法第297条(強姦)の罪を犯した者は無期または7年以上の懲役。

(注2)“トガニ”で検索するといろいろ出てきますが貼っておきます。
シネマトゥデイ 6/23
ニュースウォーカー 7/6
ほっとコリア シンポジウム1」(原作者)
ほっとコリア シンポジウム2」(監督)




原題 DOGANI
監督 ファン・ドンヒョク
製作年 2011年
製作国 韓国
配給 CJ Entertainment Japan
上映時間 125分
by k-mia-f | 2012-11-08 21:54 | 映画

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公式HP】(←予告編をしっかり作り過ぎな気がします)
【あらすじ】
 マルセイユに暮らす仲むつまじい夫婦、ミシェルとマリ=クレール。ある日、ミシェルが勤める会社で人員削減が行われることになり、労働組合では公平を期して退職者20名をクジで決めることに。組合委員長であるミシェルも、自分を例外とすることなくクジを引き、結果、退職となってしまう。マリ=クレールは、そんな夫を優しく受け止める。そうした中、子どもや孫たちによって結婚30周年を祝うパーティが盛大に催され、そこで夫婦の長年の夢だったアフリカ・キリマンジャロへの旅がプレゼントされる。ところがほどなくして、家に強盗が押し入り、大切な旅行券が奪われてしまう。数日後、元同僚が犯人と分かり、さらなるショックを受けるミシェルだったが…<allcinema>



物語はリストラ対象者を決めるくじ引きで始まりますが「労使間」ではなく「世代間」の対立がテーマです。
リストラ対象者を労組がくじ引で決めるとうのに驚きましたが、こういうのは実際にあること(ありえること)なんでしょうか?
私のイメージするリストラって、ネクタイの人事担当者と労働者の個別面談でネチネチのイメージなんですが・・・まぁ、この疑問はほっておいてもいいのでほっときます。大事なのは公平かどうか。
組合長は、会社側との交渉で全員解雇のところを20人にしたことである程度の結果をだしたと思っているし、リストラ候補に自分を含めたことで対象者は公平に決められたと思っています。
本当にこれが公平な決め方だったのでしょうか
“対立”というより“格差”ですね。

同じ労働者の立場でも、現在の若者と40年前の若者とでは、時代が違うといいますか、状況が違うといいますか、日本も同じだな(ボキ貧ですみません)
一緒にリストラされた“同じ労働者”のミシェルと強盗犯某の退職後の生活の様子で“格差”をわかりやすく描かれてます。
ミシェルが孫と海で遊んで間の家族の会話で、さりげなくテーマが語られています。ミシェルの息子がリストラされた時に感じてくれていたら、くじ引きが最善なんて思わなかったかも。

ここでの“格差”は退職後の生活資金。
ミシェルは裕福なわけではありませんが、直ぐに生活に困るわけではありません。
褄はヘルパーの仕事をしているし、
妻へのリストラ報告の場にインド料理ストランへ、
独立した子供たちから旅行チケットとお小遣いをもらい、
今迄と同じ収入は見込めなくても、チラシ配りのアルバイトでも生活には困らない。


某は小学生の弟2人を養いながらのアパート暮らし、朝食はコーンフレークのみ。
リストラされ、就職難で次ぎの仕事も無く家賃も滞納。
私が某の立場だったら、ミシェルの「幸せ家族パーティ」なんて馬鹿馬鹿しくて会場にいられない。
某の選択した強盗は許されることではないけど、同情してしまいます。

奪ったお金の使い道は、家賃と弟の好物のチョコペーストと弟を連れてのハンバーガー店での外食。
某が犯人とわかったのは、弟のために盗んだものから。
弟といっても父親は違うし、母親は育児放棄だし(この母親の身勝手な言い分には何も言い返せないです)、弟のことで行政に助けを求めることはできなかたのかと苛立ちますが、この状況でここまで頑張ったのは偉いと思う。(それでも弟達(子供)は母親を求めてるんだなぁと後で分かるので、頑張ってる某がちょっと可哀相に感じたりする)

**********

夫妻の選択には驚きましたが素敵な夫婦だなと思います。
二人とも逃げずに、自分で生き方を決めて、価値観も同じで理想の関係かも。
ここまですることないだろうと思うし、別の作品だったら偽善的で嫌な夫婦に感じたかもしれない。
ここまでするのは強盗の原因はリストラくじ引きにあるという罪悪感からか?
一応母親がいるし、他人が行政で何とかしてと頼むのは難しいのか?
福祉関係にお勤めの方には寓話に思えるかも。


台詞と映像が”説明くさくなくわかりやすい”(私にはかなり重要)
次ぎの場への引継ぎが滑らかというか、流れが綺麗だと感じました。
偽善的に感じなかったのはこの"流れが綺麗”だからな気もします(ボキャ貧ですみません)
観終わってしばらくしてからじわじわきいてくる感じが私好みです。
本当の幸せってなんだろう?温もりってどういうのだろう?
マルセイユの町並みや海岸、素敵な処方箋をだしてくれるバーとかも素敵^^


主演のジャン=ピエール・ダルッサン、モネ警部も良かったし、最近良作に恵まれてますね^^

原題 LES NEIGES DU KILIMANDJARO
監督 ロベール・ゲディギャン 
製作年 2011年
製作国 フランス
配給 クレストインターナショナル
上映時間 107分

by k-mia-f | 2012-11-08 07:15 | 映画

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公式HP
【あらすじ】
自由奔放に生きてきた作家のエバは子どもを授かったことでキャリアを捨て、母親として生きる道を選ぶ。生まれた息子はケビンと名づけられるが、幼い頃からエバに懐くことはなく、反抗を繰り返していく。やがて美しい少年へと成長したケビンは反抗心をますます強めていき、それがある事件の引き金となる。(映画COM)




「出産したくない」「子供ほしくない」「子供が怖い」というのは、罪なんでしょうか?
・・・なんて事考えながら観てました。

正直「子供を産まなきゃいけない」思っていたけど「子供を産みたい」と思ったことはないです。
乳幼児を見て可愛いと思うことはあっても、ほっぺを指でつんつんしてみたいと思ったことはあっても、抱っこしてみたいと思ったことはありまえん。
出産祝いに伺って、子供を押し付けられて抱かされたときは固まってしましまいた。
自ら「抱っこさせて~」なんて出来る人は尊敬に値します。
嫌っているとは違うんです。どうしていいか分からなくて怖いんです。
全国のお母さんから「いい歳して何いってんだと」と呆れられそうですけど。

「こんな私でも妊娠したら考えが変わるかしら?」とか、
育児放棄のニュースを聞くと「私に子供いたらニュースになっていたかしら?」とか、
そんなことを思っていましたが、出産せずに終わったのでわかりません。
それでも、子供がいないことをコンプレックスに感じるのは、ほっとするより産まずにいたことにコンプレックスを感じるのはどうしてでしょう?
「子供に成長させれらた」なんて聞く度に、言葉にできない複雑な気持ちなります。責められてるとか、馬鹿にされてるとかとは違うんです。
ホントにどう説明したらいいのか・・・

**********

前置きが長くなりましたが、こんな性格だからなのか「子供ほしくない」「子供に縛られたくない」と思ったことが、早く我が子を抱きたいと、大きなお腹を愛おしく思わなかったことが、後に災いをもたらしたんだと言われてる気がしました。
(こういうのが胎教によくないってことなのかしら?)


自由気ままに生きてきたエヴァにとって、目が放せない乳幼児は足枷のようなものだったかもしれないけど、オムツ時代から母親(エヴァ)に対してだけ反抗するのが分かりません。現実的でないと思う設定には「別の意味」があるのかなと考えたのが上記の罪です(台詞にも似たようなのあったか気がする)

望まなかった妊娠だけど、上手くあやせなかったり育児ノイローゼ気味だったりしたけど、虐待歌いしたわけでなく、頑張って子育てしてたと思ういます。苛立ちから“子供にいっちゃいけない事”を口に出したけど、ずっと覚えている年齢でもない気もするし、その前から乳幼児と思えぬ態度だったし。
エヴァの自室の壁を地図で埋め尽くしたときのケビンの言動とか、
わざとお漏らしして“オムツが必要”なふりしたりとか、
絵本の読み聞かせてで の計算した甘えとか、
この年齢での行動とは思えなかった(子育て経験ないけど)



最初の面会(映画中で)でケビンが口から爪を出すシーンでの解釈ですが、爪を噛む=自傷行為=ストレスと考えるとピンときません。
自傷行為というより、母親への嫌がらせというか、母親が苦しむを見たい為の行為に見えます。
母親が苦しむ事が自分を傷つけるということなんでしょうか?
(母親が残された理由かなとか)
息子は母親の分身ということを強調したいってことなんでしょうか?
(ゴルフの受付時にも匂わせる台詞があったし)
最初の面会と、最後の面会でのケビンの変化は感じたけど、母親に何を訴えたかったのか、何を求めていたのか理解できませんでした。
妹の誕生、書店のショーウインドーで母親の著書を見つめているとき、両親の離婚話を聞いたとき、
ケビンは何を思っていたのか?


早い段階で弓矢を手にするし、この邦題ではケビンが何をするかバレバレだったのが残念だけど、冒頭の「白いカーテンが揺れる窓」の外を知ったとき、ライチ(眼球)シーンはぞっとしました。

上から離れてのトマト祭りの映像が血を流しているようで、観終って「まさかここから罪がはじまってるのか?」なんて考えたり考えすぎかと思ったり(家庭計画をたてよということか?)
その後の“赤”の使い方が上手くて怖い。
"事件前”と”事件後を”交錯させながら、徐々に事件に近づいていくのが私好み。

ボロ家と車にかけられた赤いペンキ、経歴に似合わない旅行代理店での面接、通りすがりの女性に殴られても何も言い返せず、スーパーで見つからないようコソコソ逃げる・・・そんな映像の次にでる過去の映像での生活との差に「彼女に何があったのか?」と知りたくて気になります。




事件後もケビンを見捨てずに面会に足を運び、ケビンの服にアイロンをかけるエヴァの姿に「彼女の何が間違っていたんだろう?」と考える。
最後の面会(映画中で)救いの兆しを感じたけど、ケビンが何を求めていたのか分からない(しつこい?)

円満な家庭に育ち、円満な家庭を築けた奥様はどう感じるのだろうか?
子育て経験者はどう解釈するんだろうか?
原作読めば答えがあるのかな?

期待通りのティルダの好演に満足。ケビンを演じた子役にもびっくり。
※妊婦さんと育児中の方にはお勧めしません。
※食事しながら観ることも、グロいシーンはないけど楽しく食事はできないと思うのでお勧めしません。


原題 WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
監督 リン・ラムジー
製作年 2011年
製作国 イギリス
配給 クロックワークス
上映時間 112分
by k-mia-f | 2012-10-20 22:24 | 映画