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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

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人形の「首(かしら)」の後ろは穴だらけで痛々しい。
公演が決まると役に合わせてお化粧して、鬘が付けられます。
穴は鬘の銅版を打ちうけるときの釘穴(三一書房「熱烈文楽」より)
お化粧は刷毛で塗りっぱなしのため汚れやすく、毎日塗り直します。
(磨くと光るのでライト下の舞台に不向き)

男性役の”かしら”は種類が多く、口・目・眉などが動く仕掛けがありますが、女性役は年齢で分かれるくらいで種類は少なく、基本的に仕掛けはなく、中間的な表情で仕上げます。

女性役は人形遣いの動かし方(しぐさ)で喜怒哀楽を表現します。
これが不思議なんですよね。表情が変わらないのに、表情豊かなんです。

「文楽」とは人形浄瑠璃の公演を行っていた劇場(小屋)の名前。
人形浄瑠璃=文楽です。
(今回はなかったけど、この二つの違いが質問されることがあるんそうです)
なので、文楽っぽいという意味で(かな?)、「〇〇文楽」という表現は本当は間違っているとのこと。

人形が三人遣いになってから”人形を動かす技術”は変わってないそうですが、大きさは戦前と戦後で一回りくらい大きくなっているとのこと。小道具も変わってるかな。色々工夫されてるようです。
人形が大きくなったのは劇場のキャパに合わせて(国立文楽劇場で731席)
現在の大きさが日本人の体格で扱うギリギリではないかとのこと。

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これは「主遣い(おもづかい)」の舞台下駄。
人形遣いの手作りです。手作りっぽい鼻緒の縫い目がわかるかしら?
舞台下駄の下は草鞋です。舞台で滑りがよく、足音がしないから。

下駄の高さは遣う人形の大きさで変わります。これは低いほう。
主遣いの背が高くなると、足遣いが少し楽。
下図で顔を出しているのが「主遣い」中央の中腰になっているのが「足遣い」です。
何の合図もないのに自然な動きなるのが毎回不思議に思います。語り(台詞)はまた別だし。
(言葉で上手く表現できない信号のようなものはあるらしいのですが・・・^^;)
舞台下駄の太い鼻緒はいざというとき脱ぎやすくするため。
万が一主遣いと足遣いが足元でぶつかったりしたとき、舞台下駄をはいたまま足をひねると大怪我になる可能性大。こういう場合は下駄をぬいで芝居を続けるのです。
スキーでよけられなくて転ぶのと似てます。

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これも「熱烈文楽」より。
この本は初心者におすすめ。イラストがわかりやすいです。
初心者が舞台を観て疑問におもうとことが書いてあります。
(注:粗筋・見所解説本ではありません。裏側に興味ある人向け)

ワークショップでは男性役で「足遣い」と「左遣い」、女性役で「主遣い」を体験しました。
自分が動かしているのが客席からどう見えたのか気になります(どきどき)
人形の左手を自分の右手で動かすので、なんか混乱してきました(人形の手の角度が変^^;)

主遣い体験では一番軽い人形を使用したのですが、けっこう思い。
衣装込みで2~3kgとのことでしたが、左手で”かしら”を持つせいか(右手は人形の右手へ)、実際より重く感じました。
娘役なので、動きだけで表現するのですが、上手くできません。泣いてるのか、笑ってるのか、照れてるのか、区別つかない^^:(というか、どれでも無い^^;;)

イラストで「足遣い」と「左遣い」は黒衣(くろご)を着用してますが、この頭巾の下はクリーニング屋さんの針金ハンガーを頭にはめています(もちろん形は変えてます)。これも張り付かないように人形遣いが工夫したもの。もちろん手作り。見た目は間抜けです(失礼)。
でも、こうゆうのも文楽の魅力の一つです♪
by k-mia-f | 2008-12-08 23:24 | 文楽