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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『通圓(つうえん)』

通圓:茂山千五郎
東国の僧:茂山七五三
所の物:茂山千三郎

今回はこれが1番のお目当てでした。
昔、宇治で三百人の巡礼者に茶を点てて力尽きて”点て死”した茶屋坊主がおりました。
今日は茶屋坊主・通圓の命日。点て死にした跡地に通りかかかった都巡り中の東国の僧。通圓の亡霊がどう三百人と戦った(?)かを語り、回向を頼みます。
修羅物『頼政』がどう茶屋坊主の狂言になるのか興味津々。
能の鑑賞は狂言より少ないのですが、『屋島』のようなアイの語りが多くて、動きの大きい作品は好きです。『景清』ではちょっとウトウトしてしまった。
ネタもとの『頼政』はまだ観たことがありませんが、興味のある作品です。

私は脇正面が多いので、いつもは狂言の地謡はよく見えないのですが、
(狂言の場合、地謡は囃子方の後ろに座ります。囃子方は床机を使用しません)
今回は中正面前方だったので割りと良く見えました。
狂言の場合は能と違って扇を立てずに、膝の上に乗せるのですね。ふむふむ。

ネタ元を知らない人には退屈かもしれない。初狂言には向かいないかな。
逆に、狂言(喜劇)が苦手な能ファンにはお勧め♪ 
頼政と通圓の舞を見比べてください。小道具もね^^
内容は狂言らしく馬鹿馬鹿しいです(注:褒めている)
あの点て方では、お茶は全部こぼれてしまうのでは?

*********

「頼政」
名乗りもあへず三百余騎、”くつばみ”を揃え川水に、少しもためらはず、群れいる群鳥の翼並ぶる・・・
「通円」
名乗りもあへず三百人、口脇を広げ茶を飲まんと、群れいる旅人に大茶を点てんと・・・

「頼政」
羽音もかくやと白波に、ざつざつとうち入れて、浮きぬ沈みぬ渡しけり。
忠綱兵を下知して曰く、
「通円」
茶杓をおっ取り”ひくづども、ちゃっちゃと打ち入れて、浮きぬ沈みぬ点てかけたり。
通円下部を下知して曰く、

「頼政」
弱き馬をは下手に立てて、強きに水を防がせよ。流れん武者には弓筈を取らせ、互いに力を合わすべしと・・・
「通円」
弱き者には柄杓を持たせ、強きに水を荷はせよ。流れん者には茶せんを持たせ、互ひに力を合はすべしと・・・

「頼政」
これまでと思ひて、平等院の庭の面、これなる芝の上に扇をうち敷き・・・
「通円」
これまでと思ひて、平等院の縁の下、これなる砂の上に団扇をうち敷き・・・

「頼政」
埋もれ木の、花咲く事もなkりしに、身のなる果ては、あはりなりけり
「通円」
埋み火の、燃え立つことのなかりせば、湯のなき時は、泡も点てられず


すみません、漢字がわからない。あとで直します(多分)
by k-mia-f | 2008-12-01 23:57 | 能楽