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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

東京茂山狂言会(第14回)@国立能楽堂(11/27)③

『木六駄(きろくだ)』

太郎冠者:茂山正邦
主人:茂山宗彦
茶屋:茂山 茂
伯父:茂山あきら

今回は『通円』があったので正面を狙っていたのですが、正面だと向かって右端の方の席だったので中正面を選びました(普段は脇正面が多いです)。
橋掛かりの牛追いが楽しみだったので^^
『木六駄』は山本東次郎家で一度観たことがありますが、ホントに牛がいるよで、太郎冠者(東次郎さん)が自分の方に向かって語りかけてるときは自分が牛になった気がして、一瞬ドキッとしたことを覚えています。道をはずれた牛だったので、怒られた気がしたの。
国立能楽堂の中正面は外側の方だと前列がないので観やすいです(死角はあるけど)。橋掛かりから目付柱の牛追いを正面で楽しむことができて、正面寄りの中正面だったので舞も割りとよく見えました。太郎冠者の飲み終わった後の表情が見えなかったのは残念だけど。

主人の伯父への届け物、木六駄、炭六駄を牛に運ばせる太郎冠者。
”駄”は”牛一頭分の荷物”ということのので、”木六駄”は”牛六頭分の薪”となります。薪と炭が六駄づつですから牛は12頭です。大雪の中、一人で牛を追う太郎冠者。この場面がとても良いのです。なんにもない能舞台で、雪をのせた笠蓑の装束、牛を追いながらの独り言。主人の命令だからしょうがないけど、なんだってこんな大雪の日にこんなことをしなきゃいけないんだろう?
なんとなく、太郎冠者の気持ちがわかる気がします。とても寒そうで、辛そうで、白い息が見えそうです。
橋掛かりを目いっぱい使って牛追いの様子を表現するのですが、なんか”モ~~ッ”って牛の声が聞こえそうです。色んな性格の牛がいて、大変な仕事です。おとなしい牛に語りかけるとこが良かったです。トラブル続きの1日、こんな日に限って皆が余計なことする。”モ~~ッ苛つく~~!”っ時に一人だけ手間のかからない子がいると贔屓しちゃう。

途中で茶屋に立寄る太郎冠者。冷えた身体を酒で暖めようと思ったのに品切れ。がっくりした太郎冠者ですが、あったんですね酒が。主人からの届け物がもう一つ。それは主人自慢の酒。それに手をつけちゃった。提案したのは茶屋の主人。一度は「大事な届け物だから」と断った太郎冠者ですが、茶屋と全部飲んでしまった。これも分かるなぁ~~ 一口だけのつもりが、結局全部食べちゃうんですよね^^:

酔っ払った太郎冠者の「鶉舞」、これって難しそうです。下手な人だと千鳥足でふらふらしてるだけになるか、足元がしっかりしすぎ(素面)になりそうな気がします。「鶉舞」は楽しい舞です♪電線マンみたい^^(コレ何歳くらいまでわかるだろう^^;)
狂言や落語でお酒を飲ところが好きなんです。何もないのにすごく美味しそうです^^

この曲は年齢習で正邦さんには少し早いらしいですが・・・どうなんでしょ?私の場合は比較材料が少ないこともありますが、立派に演じられたと思います。”おじいちゃん”も良くやったといってくれるんじゃないかしら?

これが今年の「狂言納め」です。
by k-mia-f | 2008-12-02 23:29 | 能楽