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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

「人形浄瑠璃文楽九月公演」 @国立劇場小劇場(9/10)

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第一部 
『近頃河原の達引(ちかごろかわらのたてひき)』 
四条河原の段・堀川猿廻しの段

五世豊松清十郎襲名披露狂言
『本朝廿四考(ほんちょうにじゅうしこう)』
十種香の段・奥庭狐火の段

第二部
『奥州安達原(おうしゅうあだちがはら』
朱雀堤の段・環の宮明御殿の段・道行千里の岩田帯
一つ家の段・谷底の段

パンフの表紙は『本朝廿四考』奥庭狐火の段の八重垣姫 首(かしら)は「娘」
ホントは、首も衣装も狐も白いです。すみません。

一部の演目は3月の地方公演と同じなのですが、観にいけなかった演目なので嬉しい^^
文楽といえば心中。『近頃・・』も心中ものですが、猿廻しの段は3枚目キャラ与次郎(首:又平)のおかげで笑えます。
与次郎の妹おしゅん(首:娘)は廓の女ですが、馴染客の伝兵衛(首:源太)が刃傷沙汰をおこし(四条河原の段:悪いのは勿論相手なんだけど)、実家へ戻ってきていて、廓の主人から「伝兵衛がきても会わせないように!」と念を押されています。与次郎と母親(首:婆)は「伝兵衛がおしゅんを殺しにくるのでは?」と心配していて、おしゅんに離縁状を書かせます。
実は、おしゅんと伝兵衛は恋仲で、おしゅんは離縁する気などなく、盲目の母、文盲も兄には「離縁状」だと嘘をつき、伝兵衛と運命を共にするという内容の「書置」を書いたのです。

与次郎の一人芝居が楽しいのです。
お茶をいれたり、食事をしたり、食器を片付けたりと。
文楽は人形遣いが人形を動かしますが、台詞部分は義太夫語り。義太夫で母が真剣に語ってる間(変ないいかただけど)横で一人芝居してるのです。
与次郎はあわてんぼさん。
深夜、妹に会いにきた伝兵衛から妹を守ろうと、妹を家に戻し引戸を閉める。内側か押さえて伝兵衛を締め出したつもりが、妹を追い出し、伝兵衛を家にいれてしまった。
この時代、電気なんてないですから^^;このあたりの動きがおかしくって。
猿廻しの段は母親の三味線の稽古や猿廻しなど、主役以外の見所も多くて楽しめます。
本物の三味線の音にあわせて棹をたたいたり、ホントに人形が演奏している音みたい。
二匹の猿が登場しますが、これはパペットで一人の人形遣いが動かします。かわいい~~
二人が夫婦になる、新しい門出を祝っての猿廻しなのですが、「新しい門出」とは心中のこと。二人の心中を認めての猿廻しなんて、現在では考えられない不思議な物語です。


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『近頃・・』の後、休憩をはさんで襲名披露口上。
セットが人形サイズなので、ずらずらっと人間だけが並ぶとガリバーの世界みたい。
口上が終わって休憩。セットが変わって『本朝・・』です。

文楽ってセットが素敵なんです♪
『近頃・・』は貧乏なセットだったけど、今度は華やかです。
文楽の女性って、おとなしそうで大胆、前向きというか切り替えが早いというか^^;
亡くなった許婚・勝頼のために香を焚き、絵姿をみなが嘆く八重垣姫(首:娘)、そこへ絵姿そっくりな庭師の蓑作(首:若男)があらわれ「勝頼さま~~」と抱きつく。
勝頼でないということがわかり、フリーであることもわかると腰元・濡衣(首:娘)に仲をとりもってくれと頼む^^;

(ホントは蓑作が勝頼、亡くなったのは偽物。濡衣は偽勝頼の恋人でスパイ)


八重垣姫の父・長尾謙信(首:鬼一)は蓑作に文箱を届けるように依頼し、蓑作がでかけたあとに暗殺者を差し向ける。謙信は蓑作=勝頼だとしっているのだ。なぜ娘の許婚を殺そうとするのかというと、勝頼は敵方・武田晴信の息子だから。なぜ敵方の息子が娘の許婚に? 両家和解のために結婚させることにしたのだ。 ぐるぐるどろどろしてる。

八重垣姫は勝頼を助けようと諏訪法性の兜の前で神頼み。この兜が両家の不和の原因なんだけど・・・
兜はもともと諏訪明神から武田家へおくられたもの、この兜なら武田家の人間を助けてくれると思ったようす。狐は諏訪明神の使者、狐たちに守れながら勝頼の元へ急ぐ八重垣姫。
狐はちゃんと耳も動くんだよ♪
踊りがある演目は歌舞伎ファンにも楽しめるかも。御贔屓の女形と人形を見比べると楽しいのでは?(私は歌舞伎は未経験です)


『奥州安達原』は怖いお話でした。
いくら家のためとはいえ、妊婦を殺し、胎児をとりだし、胎児の血から秘薬をつくるのです。
殺した後で自分の娘だったとしるのですが・・・
人形は大型の男役が多くてかっこよかった~~^^
人形遣いの皆さんは汗だくです(主遣いは顔をだしてる)!
つかれたから二部はこれだjけ。
一部も感想というより粗筋だけになっちゃった^^;
by k-mia-f | 2008-09-21 20:24 | 文楽