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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『グッド・バイ』@りゅーとぴあ(10/7)

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原作:太宰 治(「グッド・バイ」)
脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
    (KERA・MAP#006)
出演:
仲村トオル 小池栄子・
水野美紀 夏帆 門脇麦 町田マリー 緒川たまき・
萩原聖人 池谷のぶえ 野間口徹 山崎一



昭和23年、小説「グッド・バイ」は、太宰治が新聞連載を予定し13回分まで書いた時点で入水自殺を遂げ、絶筆となった。
田舎に妻子を残し単身東京に暮らす男・田島周二は、雑誌編集者という体裁の裏で闇商売でしこたま儲け、はたまた何人もの愛人を抱えているという不埒な男。
しかし一転、妻子を呼び寄せ闇商売から足を洗い、真面目に生きようと愛人たちと別れる決心をする。
田島が愛人と別れるため手を組む傲慢怪力の美女・キヌ子、彼の多くの愛人たち、そして彼らを取り巻く人々をKERAが新たな視点で描き出す。(りゅーとぴあHPより)



予想以上に楽しい舞台でした。
もっとシニカルな・・・ブラックなコメディかと思っていたのに王道ラブコメで3時間あっという間でした^
原作未読の為、どの程度KERAさんの創作なのか分からないのですが(※)上で観ている太宰がこの結末をどう感じたか気になります。
(※KERA・MAPのHPでは太宰は殆ど導入部しか書いていないとあります)
(※島耕二監督作では妻子を呼び寄せる為ではなく結婚する為とあります)

女性がとにかく強い!
一見弱そうな愛人の美容師、ショックで自殺未遂する割りには・・・^^;
専業主婦の妻もあっさり「グッドバイ」
この二人、嫌な言い方をすれば「次の財布・寄生先」を見つけてから「グッドバイ」するんですよね。
「次」が不要の女医さんは、さっさと「グッドバイ」だし。
他の愛人2人も、次の相手が決まって「グッド・バイ」だし。なんだかんだと相手に妻子がいたら結婚は難しいわけだし、田島が思っていたるより将来のことを考えていたのでは?
田島が愛人たちに「グッドバイ」するのではなく「グッドバイ」されるというのが面白いです^^
女性としてみていなかったのに、いつしか・・・という少女マンガっぽいのがむずかゆい(ほめ言葉)
最近、少女マンガが原作の映画の予告で、原作の漫画が登場するのと同じような感じで、頭の中で絵が浮かんでくるんですよ(しかも雑誌を読んでいた頃の昔の絵で)

田島と関係のあった女性達が、田島抜きにどこかで繋がっていたことも面白いですね^^
女性達が最後は仲良くやっていることは何か納得できるのですが、田島と田島の妻を奪った連行の仲か続いているのが不思議。
これも一種のナルシズムなんでしょうか?
愛人と別れるにもカッコいい自分でいたい人だから、余裕を見せてカッコつけるみたいな・・・・


**********

小池栄子さんがハマリ役!
怪力で大食いで“喋らなきゃ美人”という設定がぴったり過ぎて「当て書きでは?」と思ったのですが、どうなんでしょう?
小池さんは映像作品で評判が良いことは知っていましたが、舞台でも活躍されているんですね。
(私はでっきり初舞台だとおもっていました^^;)
小池さん以外でも、台詞がききとれないとかミスキャストだなと感じる方はいらっしゃらなかったし、今回は笑いのツボも周りと一緒で舞台と客席が一体となっているようで楽しい時間を過ごせました^^


セットも私好み^^
場面転換でのセットの移動が積み木か寄木細工パズルみたいと感じました。

「復興の唄」が懐かしい~~
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by k-mia-f | 2015-10-10 21:32 | 演劇