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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

「おみおくりの作法」~鉛色の青空~

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(あらすじ・公式HP)
ロンドン の民生委員、ジョン・メイ。彼の仕事は孤独死した人の身辺整理をして最後の旅立ちを見届けること。几帳面で真面目な彼は、どんな時でも故人への敬意を忘れることなく、誠実に仕事に取り組んでいた。そんなある日、彼のアパートの真向かいで、ビリー・ストークという老人が孤独死しているのが発見される。近所に住んでいながら、彼について何も知らなかったことに心を痛めるジョン・メイ。その矢先、彼はリストラの一環で解雇を言い渡され、図らずも、ビリー・ストークの案件が最後の仕事となる。そこで、最高の葬儀で故人を送り出そうと決意したジョン・メイは、ビリー・ストークを知る人々を訪ね歩いてその人生を紐解く旅に出るのだったが(allcinemaより)
 


邦題から『おくりびと』(2008.滝田洋二郎)と似た雰囲気かなと思っていたのですが大分違ってました。
いい表現が見つからなくて困っているのですが・・・なんだろ・・・
『おくりびと』は「生きてるって素晴しい!」みたいなのを感じたんです。多分、むしゃむしゃ食べるシーンとか、生前の姿に戻してあげることとか・・・いい表現が見つからなくて困っているのですが・・・
体温を感じさせる作品でした(公開時から経っているので観直したら違う感想になるのかもしれませんが)
書いていて思いついたのですが、『おくりびと」は“温”と“冷” 『おみおくりの作法』は“静”と“動”の対比だと思うのです。

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説明くさい余計な台詞が1つも無く、淡々とゆっくりと繰り返しの中に少しづつ変化させて進行する作品でした。それと色の使い方が良いなぁ~と感じました。
流れが綺麗で好みの作品です。

努力したことが必ず報われるわけではないのはわかってる。
自分より努力していない人の方が認められることも多い。
我慢するのが馬鹿らしくなるときもあるし、
なんで自分はいつも貧乏くじひくんだろうと思ったり、
人生って理不尽で残酷。
ジョンの変化を感じて“ふわふわ”した気分になっていた時に残酷な展開になってショックっだったけど(日本海側の鉛色の空の季節が終わり、ベランダで“ふわふわ”になったお布団をほっぺで確認した途端に梅雨入り前なのにゲリラ豪雨がきたって感じ・・・って分かんないですよね)、ラストが救いです(泣)
「今になって報われても・・」という感想を読みました。
そうだよねと思わなくもないけど・・・やっぱり救われたと思う。
そう思いたいのかも。

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オープニングは色々な宗派の葬儀が続くのですか(3宗派だったかな)参列者が主人公ジョン・メイ一人だけということから、粗筋を知らなくても“孤独死”を連想します。
ジョンは連絡を受けてから身辺整理の為故人の部屋を訪れ、残された物から故人の身内を探して葬儀の参列を依頼したり(孤独死ってことから想像する結果が多いようですが)遺物から故人の人柄等を想像して心のこもった弔辞を作成し、葬儀の際に流す音楽を決め、それぞれに合った宗派で葬儀を行い埋葬をします。全て完了すると、資料に添付していた写真を外し封筒に入れて自宅に持ち帰ります。
故人に対しての敬意とか、仕事に対する責任感・誇りを感じてて“じ~~ん・・・”となりますが、
自宅のアルバムに貼られている写真が、身分証だったり、モノクロの若い頃の写真というのが寂しいなぁ。一人だと写真を撮る機会ってないんですよね・・・他人事でないので考えてしまいました。

ジョンの人柄の表現し方がとても良いです。
歩き方、椅子の引き方、服装、食事メニュー、整理されている小物、日常生活の様子を見るだけで伝わってきます。
ほんっとに無駄な台詞が無い!
特に気に留めていなかったシーンも後でこんなとこに繋がるのかと驚いてしまいました。
鑑賞時には気づかなかったけど書いているうちに気付いたのもあります(気づかなくても十分楽しめるのも良い)
原題の静物画という意味を鑑賞後に知って、絵画の個展を観にいってるみたいと感じた理由がわかりました(静物画という意味をしらなくても十分楽しめるのも良い)


グレーがかった暗い色調に入る悪役の“差色”がすっごい分かりやすい!
ビリーの調査で出会った人達の“色”の使い方とかか。
ビリーはかなり刑務所に入るような人で、皆「あんな奴にはかかわりたくない」ような言いながら「あんないい奴はいない」ようなエピソードを語るのです。
ビリーの人生をにはジョンが知らない色がいっぱい。
書いていて気付いたんですが「黄色いコートを着た熊」っぽい銅像の“黄色”が新しい世界の入口だったのかも・・・



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原題  STILL LIFE
監督 ウベルト・パゾリーニ
製作年 2013年
製作国 イギリス・イタリア
上映時間 87分




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6月にこんなこと書くのは何ですが
冬に鉛色の空をぼ~っと眺めながらお茶してる時とかにね、隙間から青空とか白い雲とか見えると見えないだけで青空がひろがってるんだようなぁ・・・って思うんです(だから何っていわれると困るんですが^^;)
目を閉じて高速バスとか新幹線で移動していて「うわっ眩しい」と感じたら群馬に入ったってことなんです(だから荷
何って・・・その2)
いや、なんかちょっと行けば開けるきがするんだけど、車の暖房最強にして暖気中にガス欠になって足止め。
by k-mia-f | 2015-06-07 20:22 | 映画