ブログトップ

ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

茂山狂言公演@りゅーとぴあ能楽堂(3/29)

b0125384_1773336.jpg
『寝音曲(ねおんぎょく)』
 太郎冠者 :茂山七五三
 主人:茂山 茂

『仏師(ぶっし)』
 すっぱ:茂山童司
 太郎冠者:茂山あきら

『靭猿(うつぼざる』
 猿引:茂山千五郎
 大名:茂山正邦
 太郎冠者:茂山逸平
 子猿:茂山虎真



 
「猿に始まり狐に終わる」

初めての『靭猿』は野村萬家の公演でした。
狂言を観始めだした頃で、こんなに早く観る機会があって幸運と思い、最初で最後かもしれないと思っていました。狂言の曲の中には年齢に関係なく演じららる作品(役柄)が多くありますが、この子猿は絶対無理。子猿を演じられる年齢の子方がいなけれ上演できないし、相応の年齢の子がいても画地方公演は無いだろうし、遠征となると休日でないと観にいけない。

それなのに、
茂山千五郎家の『靭猿』は5回目です。
過去の4回は全て国立能楽堂での観賞で、仕事帰りに駐車場代とチケット代だけで観賞機会が巡ってくるとは思っていませんでした。
しかも、
昨年は千五郎家の東京公演はどれも日程と予算が合わなくて観ることができませんでした。
久々の千五郎家の公演に わくわくです♪

千五郎家の狂言は、笑いながら「面白いけど、やりすぎじゃない^^?」と感じることがありましたが、今回は“やり過ぎ”感はなかったです。他家と比べると現代劇に近いと思うけど、雑食狂言ファンの私には千五郎家の魅力と感じました。

久々の正邦さん、やっぱ身体と声が"でかっ!”
声の振動を身体に感じます(空気が揺れてるような)
久々の双子ちゃん、お兄ちゃんになりました(親戚のおばちゃん目線)
子猿が大きい(笑)
猿引き(お爺ちゃん)は子猿(孫)を背負えるのか??
あ、背負えた! 
背負えたけど以前のように“ちょこん”と乗っているというより、“落ちないようにしっかりつかまっている”という感じでした。

翌日の虎真くんの子猿も観たかったけど、月末で仕事が休めないので諦めました。
『因幡堂』観たことないので観たかったな・・・せっかく京都でお寺を探したのに。

子猿の卒業の目安って何歳なんでしょう?
双子ちゃんはもうそろそろ卒業でしょうか(春から小3です)?
双子ちゃんが卒業しても、茂山さんちには次の子猿候補が控えていますから、直ぐに次の機会が巡ってくるかもだけど。



**********

先に書きましたが私は、私は都合が合えばどの家の狂言でも観にいく“雑食”です。
"狂言のキャラクター”と“能舞台”が好きなので、いろんな家の狂言を観比べたいと思っていますが、一応野村万作家をご贔屓。
観賞機会も多いし、硬すぎず柔らかすぎずで丁度いい(東次郎家と千五郎家の間くらい)

だけど、昨年12月の万作家新潟公演の内容と今回の公演を比べると高かったなぁと思います。
(備忘録に書いてないけど12月だと思う)
小品ばかりでもいいんだけど、もう1曲ほしかったなというのが正直な気持ち。
もうちょっとボリュームが欲しかった。
普段ダブルのアイスを食べてるとシングルでは物足りない。
能楽公演の機会が多い首都圏での公演ならいいかもしれないけれど、年に1~2回の新潟公演では寂しいな。

今回の千五郎家の公演は、大盛りで、トリプルアイスにプチサイズのおまけがついてる感じ♪
茂山さんちの解説は毎回漫談に近い可笑しさで(プチサイズ)で狂言も初心者にもわかりやすいのが2曲。

『寝音曲』は、主人から謡うように命じられた太郎冠者が、何かと理由をつけて謡わずにすむように画策するんですが主人は謡を聞きたいので条件をのみます。「いつも妻の膝枕で横になって謡っているので今日は無理(妻が一緒でない)」と断ると、主人は自分の膝を貸すから横になって謡えというのです。断る理由がなくなり、太郎冠者が主人の膝に頭をのせる姿が可笑しいし、横になっても謡えるのが凄い。主人が太郎冠者の頭を上げ下げすると声が出でなくなったり出るようになったり、この違いは何を謡っているかわからなくても楽しいし、上げ下げが早くなり、声が“出る”“出ない”が逆になるお約束もわかりやすい。『仏師』もドタバタ劇だし。
この前半2曲で謡あり、小舞あり、面(乙面)使用、橋掛かりの使用、“葛桶でお酒を飲む”ありで結構な盛り。

上演時間も長めだし、大名の装束は立派だし、子猿は可愛いし、地謡付き。
大名の態度は前半と後半でガラリと変わり、どのキャラも憎めないという狂言キャラの魅力を楽しめます。この3曲+漫談解説で正面¥5,000(一般価格で)は安いです。しかも"りゅーとぴあ”の能楽堂は見所と舞台が近くて、地元の贔屓目も入ってますが同じ曲・演者でも国立で観るより面白いと感じます。
[PR]
by k-mia-f | 2013-03-31 18:42 | 能楽