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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『みんなで一緒に暮らしたら』~生涯現役~

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公式HP
【あらすじ】
2組の夫婦、ジャンヌとアルベール、アニーとジャン、そして一人暮らしのクロード。5人は昔からの友人同士。それぞれに年を重ねて、悩み事も増えるばかり。そんな中、女好きのクロードが心臓発作を起こし、心配した息子に無理やり老人ホームの入れられてしまう。それを哀れに思ったジャンヌたちは、彼を連れ出し5人で共同生活を始めることに。世話係の青年も雇い入れ、自由で気兼ねない老後を満喫できるかに思われたが…。
<allcinema>


今頃ですが(のろのろ^^;)
1月鑑賞作品ですが多忙と遅筆を理由に書きそびれてしましたが、2月に高齢者物を観て思い出し書きたくなりました。
ここで書いている台詞は大体こんな感じということで不正確です。

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感想を一言で表すなら“チャーミング高齢者映画”

最初に共同生活の話がでたのは、ジャン&アニー夫妻宅でのクロードのバースデーパーティの席でのこと。
気持ちは若くても体力は衰えてきて、陽も明るいうちにパーティはお開き、昔のようにもっと楽しみたいと思うジャンは「一緒に暮らしたら時間を気にしなくてもいい」と共同生活を提案します。

親子、夫婦、兄弟、親友、どんなに親しい仲でも、一緒に“生活”するとなると何かしら問題が生じるのは当然のことですから、誰もジャンの提案には賛同せず、サラリと流してパーティはお開きになりました。
その後、体調を心配した息子に入所させられた老人ホームで意気消沈のクロードを見て、施設から“脱出”させたことで自然に(?)共同生活を送ることになりました。写真はクロードだけ嬉しそうな表情を見せてる脱出時の様子。ジャン宅で抗議するクロードの息子の「不良老人!」の台詞に“ぷっ”となりました♪

意気消沈といえば、アルベールのエピソードも良かったです。
認知症のアルベールが愛犬の散歩中に怪我をしたことで、大型犬の世話は難しいという理由で愛犬を手放すことになるんですが、クロードとジャンが連れ戻してくるんです。それぞれの立場の思いを、余計な説明無しでうまく表してたかなって思います(なんか偉そうだな^^;)犬の散歩係りに雇われえたのが大学生のディレクで、違和感なくこの後の共同生活の一員に入れたなって感じ。
全体を通してテンポと流れが良かったなって思います。

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繰り返しになりますが、どんなに親しい仲でも、共同生活となると軋みが生じます。
一緒に暮らして知った生活習慣の違いとか、老老介護とか、今まで我慢していたことが我慢しきれなるのも当然のこと。
このグループにも夫婦間での秘密や、親友間での秘密があり、この“秘密”が表にでた時、この共同生活はどうなるんだろうとワクワクしてました。
昼ドラのようにドロドロになっても変じゃない“秘密”をサラリ決着させました。
サラリとできたのは大人の国だからなのか、昔のことだからなのか、自分にも否があると感じるところもあったからなのか?

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大学の研究件お手伝いでディルクの“若さ”お料理のスパイスみたいでいい感じ♪

縛りたがりのディルクの彼女とディルクの電話を盗み聞きするうアニーとジャンヌが可愛い♪
心臓が悪いクロードの代わりにバイアグラを処方してもらうディルク。
研究に協力する為、自ら性生活について語るジャンヌにドキッとするディルク。
ディルクの研究のために設置されたカメラにお尻を写す痴呆症のアルベール。
台所でお料理の下準備をする様子、見た目は祖父と孫だけど中身は男友達。

ここに登場する老人たちは、皺が増えただけの若者“生涯現役”なんです。
アニーは孫と遊びたくて庭にプールを作るのですが、それでも孫より自分が優先というか、子供に合わせるわけではない。大人が中心の世界のように感じましが(せっかく作ったのに孫と遊ぶのに飽きちゃったところが)。



そんな“生涯現役”もいつかは現役を終えるときがきます。
最初に終えたジャンヌのお葬式が素敵。
“素敵なお葬式”って変だけど、心臓・脳波の停止で人生が終わったわけでないのが素敵だなって。


ジャンヌを探す認知症の夫・アルベールの姿が切なく、涙が止まらないのですが、一緒にジャンヌの名を呼ぶ仲間の姿に温かい気持ちになったというか、どう表現していいのかわからない不思議な気持ち・・・安堵かな。天から見下ろしているジャンヌの気持ちになっていたのかも。

認知症介護でご苦労されている方には出来過ぎというか、甘いと思うラストかもしれませんが、後味の良い素敵なラストでした
私のイメージする後期高齢者とは大きく違っていて、実際に高齢者と関わるお仕事の方とか、祖父母と同居されてる方の感想をきいてみたい気がします。現実はこんなに甘くないとか、日本ではありえないと感じる方も多いかも。日本の元気な後期高齢者の感想も気になります。

アルベールが散歩中の怪我で運ばれた病院へ向かう車中でのジャンヌの台詞。
「車や家を買って人生に備えてきたけど、最後の年の準備を忘れていた。最後の年をどう過ごすか考えていなかった。」
いい言葉が浮かばないのですが、いつか来る老親の最後の年とか、子供のいない自分の最後の年のこととか考えてしまいました。

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なんといっても魅力的だったのがジャンヌを演じたジェーン・フォンダ!
ハンサムウーマンって彼女のための言葉じゃないかしらと思いました。

共同生活の舞台、緑にあふれたお屋敷が素敵。
水を入れる前のプールでのお夕食の様子が幻想的で素敵(この後事件が起きるけど)。
お散歩の公園(?)が素敵。
プールの展示(?)にびっくり。



原題 ET SI ON VIVAIT TOUS ENSEMBLE?
監督 ステファン・ロブラン
製作年 2011年
製作国 フランス=ドイツ
配給 セテラ・インターナショナル=スターサンズ
上映時間 96分
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by k-mia-f | 2013-02-21 20:45 | 映画