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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

ござる乃座新春特別普及公演@宝生能楽堂(1/20)

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『神舞』素囃子

『麻生』大名狂言
 麻生の何某:野村万作
 藤六:野村萬斎

『六地蔵』集狂言
 すっぱ:野村萬斎


今回は萬斎さんの解説付の特別版でで、狂言よりこちらが主目的です。
地方公演では付物の演者による解説も『ござる乃座』では珍しいこと。珍しい公演に最良の席が当たったのは、新規狂言ファンを対象にした公演(?)のおかげで通の申し込みが少なかったのかな?

演目の説明だけでなく、装束についてのお話もあって楽しい時間でした。
演目に素囃子がありましたので、洋楽と邦楽の違いについてのお話にはなるほど。
大雑把な説明になりますが、オーケストラのような音の厚みで表現するのではなく、リズムと気合の演奏で“ロック”を感じると仰ってました。因みに、能楽のお囃子には三味線等の弦楽器はありません。
囃子とロックの関係は私にはわかりませんが、若手の囃子方はドラムのように演奏して遊んだりするのかしらと、しょーもない妄想をしてしましました。
しつこいですが、最良の席だったおかげで素囃子で音の振動を身体に感じました。囃子ワークショップいきたいなぁ・・・


私は初めて聞いたのですが、能楽をを「再生芸能」と仰る方がいるとか。DVDのように何度も同じことを繰り返すという悪い意味なんですが、能楽(古典芸能)だけでなく、何でも「再生芸能」に当てはまる気がするので、何でそんな言い方するのかなと??と思います。映画通にいる、ちょっと設定が似ているだけで直ぐ“パクリ”と騒ぐ人達とみたいなもの?因みに、萬斎さんは「再創造」と仰ってました。

これも私は初めて知ったのですが、都内に肩衣が展示してある場所があるのですか??
装束のお話の途中で、萬斎さんが「赤坂見附の・・・」で度忘れして見所に助けを求めたところ、あちこちから「タメイケ〇〇」と声が・・・何それ?
会場で全部聞き取れなかったけど“赤坂見附”と“狂言”で検索したところ「溜池山王駅」とわかりました。へぇ~ 一度行ってみたいけど、あまり行く機会がない場所です。
もっと早く知っていたらなぁ・・・ この辺はREDシアターしか用がない(映画館もないし)。


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大名(麻生の何某)の髪を、太郎冠者(藤六)が「烏帽子髪」に結い直す場面があるのですが、昔と違って髪が短いので鬘を使用します。鬘を使用することも珍しいですが、髪を結うのも珍しい。
以前『六人僧』で出家するのに頭を剃る場面で帽子を被るのは観たことがありますが(これも珍しい)鬘は勿論初めて。因みに、名前のある太郎冠者・次郎冠者も珍しい。大雑把に説明すると、大晦日に元旦の晴れ着の準備のお話なので、新春公演にもぴったり。

『六地蔵』はドリフのコントに通じるドタバタ劇で、言葉が聞き取れなくても楽しめるので初心者向きかも。茂山千五郎家と比較すると控えめな演技の偽地蔵ですが、見所は笑いに包まれました。因みに、千五郎家の偽地蔵は「これは偽者とわかるだろうと」と言いたくなる程でコントに近いです。
by k-mia-f | 2013-01-22 06:46 | 能楽