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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『少年は残酷な弓を射る』~罪~

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公式HP
【あらすじ】
自由奔放に生きてきた作家のエバは子どもを授かったことでキャリアを捨て、母親として生きる道を選ぶ。生まれた息子はケビンと名づけられるが、幼い頃からエバに懐くことはなく、反抗を繰り返していく。やがて美しい少年へと成長したケビンは反抗心をますます強めていき、それがある事件の引き金となる。(映画COM)




「出産したくない」「子供ほしくない」「子供が怖い」というのは、罪なんでしょうか?
・・・なんて事考えながら観てました。

正直「子供を産まなきゃいけない」思っていたけど「子供を産みたい」と思ったことはないです。
乳幼児を見て可愛いと思うことはあっても、ほっぺを指でつんつんしてみたいと思ったことはあっても、抱っこしてみたいと思ったことはありまえん。
出産祝いに伺って、子供を押し付けられて抱かされたときは固まってしましまいた。
自ら「抱っこさせて~」なんて出来る人は尊敬に値します。
嫌っているとは違うんです。どうしていいか分からなくて怖いんです。
全国のお母さんから「いい歳して何いってんだと」と呆れられそうですけど。

「こんな私でも妊娠したら考えが変わるかしら?」とか、
育児放棄のニュースを聞くと「私に子供いたらニュースになっていたかしら?」とか、
そんなことを思っていましたが、出産せずに終わったのでわかりません。
それでも、子供がいないことをコンプレックスに感じるのは、ほっとするより産まずにいたことにコンプレックスを感じるのはどうしてでしょう?
「子供に成長させれらた」なんて聞く度に、言葉にできない複雑な気持ちなります。責められてるとか、馬鹿にされてるとかとは違うんです。
ホントにどう説明したらいいのか・・・

**********

前置きが長くなりましたが、こんな性格だからなのか「子供ほしくない」「子供に縛られたくない」と思ったことが、早く我が子を抱きたいと、大きなお腹を愛おしく思わなかったことが、後に災いをもたらしたんだと言われてる気がしました。
(こういうのが胎教によくないってことなのかしら?)


自由気ままに生きてきたエヴァにとって、目が放せない乳幼児は足枷のようなものだったかもしれないけど、オムツ時代から母親(エヴァ)に対してだけ反抗するのが分かりません。現実的でないと思う設定には「別の意味」があるのかなと考えたのが上記の罪です(台詞にも似たようなのあったか気がする)

望まなかった妊娠だけど、上手くあやせなかったり育児ノイローゼ気味だったりしたけど、虐待歌いしたわけでなく、頑張って子育てしてたと思ういます。苛立ちから“子供にいっちゃいけない事”を口に出したけど、ずっと覚えている年齢でもない気もするし、その前から乳幼児と思えぬ態度だったし。
エヴァの自室の壁を地図で埋め尽くしたときのケビンの言動とか、
わざとお漏らしして“オムツが必要”なふりしたりとか、
絵本の読み聞かせてで の計算した甘えとか、
この年齢での行動とは思えなかった(子育て経験ないけど)



最初の面会(映画中で)でケビンが口から爪を出すシーンでの解釈ですが、爪を噛む=自傷行為=ストレスと考えるとピンときません。
自傷行為というより、母親への嫌がらせというか、母親が苦しむを見たい為の行為に見えます。
母親が苦しむ事が自分を傷つけるということなんでしょうか?
(母親が残された理由かなとか)
息子は母親の分身ということを強調したいってことなんでしょうか?
(ゴルフの受付時にも匂わせる台詞があったし)
最初の面会と、最後の面会でのケビンの変化は感じたけど、母親に何を訴えたかったのか、何を求めていたのか理解できませんでした。
妹の誕生、書店のショーウインドーで母親の著書を見つめているとき、両親の離婚話を聞いたとき、
ケビンは何を思っていたのか?


早い段階で弓矢を手にするし、この邦題ではケビンが何をするかバレバレだったのが残念だけど、冒頭の「白いカーテンが揺れる窓」の外を知ったとき、ライチ(眼球)シーンはぞっとしました。

上から離れてのトマト祭りの映像が血を流しているようで、観終って「まさかここから罪がはじまってるのか?」なんて考えたり考えすぎかと思ったり(家庭計画をたてよということか?)
その後の“赤”の使い方が上手くて怖い。
"事件前”と”事件後を”交錯させながら、徐々に事件に近づいていくのが私好み。

ボロ家と車にかけられた赤いペンキ、経歴に似合わない旅行代理店での面接、通りすがりの女性に殴られても何も言い返せず、スーパーで見つからないようコソコソ逃げる・・・そんな映像の次にでる過去の映像での生活との差に「彼女に何があったのか?」と知りたくて気になります。




事件後もケビンを見捨てずに面会に足を運び、ケビンの服にアイロンをかけるエヴァの姿に「彼女の何が間違っていたんだろう?」と考える。
最後の面会(映画中で)救いの兆しを感じたけど、ケビンが何を求めていたのか分からない(しつこい?)

円満な家庭に育ち、円満な家庭を築けた奥様はどう感じるのだろうか?
子育て経験者はどう解釈するんだろうか?
原作読めば答えがあるのかな?

期待通りのティルダの好演に満足。ケビンを演じた子役にもびっくり。
※妊婦さんと育児中の方にはお勧めしません。
※食事しながら観ることも、グロいシーンはないけど楽しく食事はできないと思うのでお勧めしません。


原題 WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
監督 リン・ラムジー
製作年 2011年
製作国 イギリス
配給 クロックワークス
上映時間 112分
by k-mia-f | 2012-10-20 22:24 | 映画