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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『この空の花』 ~爆弾~

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公式HP
【あらすじ】
天草の地方紙記者・遠藤玲子は、東日本大震災の際、被災者をいち早く受け入れた長岡市に取材にやって来た。しかし、彼女をこの地に引き寄せた理由はもう一つあった。それは、かつての恋人・片山健一から届いた手紙。そこには、自分が教師を勤める高校の生徒・元木花が書いた『まだ戦争には間に合う』という舞台、そして長岡の花火を見てほしいとあったのだ。こうして長岡での取材を進める玲子は、様々な人々と出会い、過去と現在を繋ぐ不思議な体験を重ねていくのだが…。
<allcinema>


公開して間もない頃、ユナイテッドへ行ったら満員御礼札止だった作品で、舞台となった長岡ならともかく新潟での人気にびっくり。
一応観ておこうかなと思ったけど忘れていて、何時でも観れると思っていたら昼1回だけになっていて、その頃になってツイッターで話題になってるのを知って、もう新潟でも上映してるとこがWM新潟しかなくて、そして新潟上映最終週の日曜日に観にいきました(好評のせいか一週上映が延びまし。長岡はまだ上映してる!)。
前置きが長くなってスミマセン。

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予告や粗筋での印象は、一般的なご当地・反戦映画かなと思っていて、戦後の長岡を広く浅く(というか重点だけ)紹介する映画かなと思っていました。

いや~~、こんな実験的映画だったとは!
私は好評しか読んでないけど、これは受け付けないという方も多いんじゃないかと思います。
カメラ目線で観客に語りかけてくる、台詞は舞台調で”劇シネ”の反対”シネ劇”みたいです。
事実を元にした物語かと思っていたら、セミ・ドキュメンタリーだったし。
(物語(フィクション)もあるんですが、メインはドキュメンタリー部分だと思いました)

“現在”に“過去の人”が現れるのが面白いと感じました。
”交錯”とか”回想”とか”亡霊”とかじゃないくて「現在に過去の人がいる」んです。
ボキャ貧でどう説明したらいいのか・・・それでも私はこの“ワンダーランド”が気にってます。
劇中劇のシーンはもう、何が何だか、どこまでが「演劇」なのかわかんなくなってきました(批判ではないです)。

「みんなが爆弾なんか作らないで、きれいな花火ばかり作っていたら、
きっと戦争なんて起こらなかったんだな。」
山下清画伯に同感です。花火と爆弾って作りが同じなんだもの。


個人的には文字テロップが邪魔に感じる部分がありましたが、中高生には言葉がわからないかもしれません(焼夷弾とか)。私が学生の頃は授業で近代史はとばされた記憶がありますし(現在でもそうなのかは分かりませんが)、自分から興味を持って調べる人でないと、この作品で初めて知る事も多いかもしれません。県民でも長岡花火が慰霊の為であることを知らない方は多いと思います。それに最近の若者で終戦記念日を知らない人もいるみたいです(これはショックでした)。
そういえば『蟻の兵隊』だったと思ういますが、冒頭で靖国神社に英霊を祀っていることをしらない女子高生(くらいの年齢と思う)が登場しました。
『キャタピラー』で玉音放送が流れるシーンでテロップ(というより字幕だ)が邪魔に感じましたが、これも何の事かわからない人がいるのでしょうね。
話が反れたついでに、『ワルキューレ』でも登場人物に丁寧にテロップがついていたと記憶してすが、英語は無かったと思うので日本版だけにテロップをつけたのだと思います。正直、ここまで面倒みてあげないと内容を理解できない人が多くなったのかと(ヒトラーも字幕があったと思う)感じました。公開時に観たきりなので、私の勘違いだったらスミマセン。


話を戻します。

作品中で「新潟市の人は知らないと思う」という表現がありました(あったと思う)。
確かにそうかも。

長岡に空襲があったことも知らないし、慰霊の花火ということも知らないし(空襲を知らない人は当然知らないだろうし)、新潟市が原爆投下予定地だったことを知らない新潟市民は多いと思います。
私が原爆投下予定地だったことを知ったのは高1の夏休みの宿題です。一人一人に違うテーマが与えられて調べる宿題で、私のテーマが原爆でした。文章表現能力が低い上、範囲が広すぎて何をどうまとめたらいいのかわからなかったことを何となく覚えています。何をどうまとめたかは覚えていませんが、原爆投下候補地だったことを知ってショックを受けたことは覚えています。それ以降、原爆関連の映像(フィクションも含めて)を観ると自分や母親と重ねてしまいます。もしも新潟市に原爆が投下されていたら100%に近い確率で私は生まれていません。

長岡花火が慰霊の為と知ったのは何時頃かは覚えていませんが「花火は空襲を思い出すから怖い」という方が大勢いらしゃることにショックを受けたのは覚えています。花火は夏祭りで一番の楽しみだったし、長岡まつりの花火は新潟まつりの花火とは比べ物にならないと聞いていたので、花火を嫌がっている人がいるなんて思いもよらなかった。

新潟が原爆投下予定地だったことは知っていましたが、模擬原爆が長岡に投下されたことは知りませんでした。長岡空襲も五十六さんの出身地であることや、軍需工場があったのかなと思っていたのですが、実際は新潟市の方が空襲候補順位が上だったのに原爆投下予定地だったので避けられたことも知りました。なんか高校生に戻ってしまって(心だけ)、新潟市が原爆投下予定地でなければ明日の新潟花火が慰霊の花火になっていたかもしれないし、模擬原爆で長岡市民が犠牲になることはなかっただろうし、空襲だって無かったかもしれないし。新潟市の原爆は“予定地”だけで終わったし、私が生まれるのにどれだけの人が犠牲になったんだろうとか考えてしまって、何事も不出来な・・・勉強も運動も出来ないし要領も悪い、産みも生みもない私の代わりにどれだけ優秀な人が生まれることが出来なかったんだろうとか考えてしました。


監督: 大林宣彦
製作:2012年/日本
配給: PSC、TMエンタテインメント
上映時間: 160分






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昨日、一昨日と長岡花火にお出かけの皆さま(特に運転手さま)、お疲れさまでした。
昨日の新潟まつりの民謡流しの踊り手の皆さま、今日の住吉行列に参加された皆さまお疲れさまでした。
私はいつもど~~りといいますが、いつも以上に仕事に追われていました(泣)。

今年の長岡まつりは、映画になったこともあり(五十六さんの映画もあったし)県外からの観光客も多かったのでは?
昨日の昼間に起きた関越道での大事故は花火帰りの方かしら?
職場でそんな話をしていて、先程検索してみたらやっぱり花火帰りのご家族のようです。
私もよく利用する区間内での事故で、明日十日町へ行く予定だったので(中止理由は事故と無関係)気になっていました。
ご冥福をお祈りいたします。
by k-mia-f | 2012-08-04 22:27 | 映画