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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『サラの鍵』

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【公式サイト】
【あらすじ】
夫と娘とともにパリに暮らすアメリカ人ジャーナリストのジュリア。ある日、自分たちのアパートのかつての住人が、1942年にフランス当局によるユダヤ人迫害事件によってアウシュビッツに送られたユダヤ人家族だったことを知る。フランス警察による一斉検挙の朝、10歳の長女サラは、弟を守るため納戸にかくまい鍵をかける。すぐに戻れると思っていたサラだったが、他の多数のユダヤ人たちとともにすし詰めの競輪場に隔離された末、収容所へと送られてしまう。弟のことが心配でならないサラは、ついに収容所からの脱走を決意するが…。
サラの足跡を辿る中、次々と明かされてゆく秘密。そこに隠された事実がジュリアを揺さぶり、人生さえも変えていく。すべてが明かされた時、サラの痛切な悲しみを全身で受け止めた彼女が見出した一筋の光とは……?



『黄色い星の子供たち』の記憶が新しいので(2011.10)、サラとジョーと重なりました。
『黄色~』まで1995年のシラク大統領(当時)の演説のことは知らなかったので、“ヴェルディヴ(屋内競輪場)”と言われてもピンとこないカメラマン(記者かも)に、ちょっと安心したといいますか・・・知らなかったことを恥ずかしく思わなくてもいいのかなって“ほっ”としました。
実際のところ、どうなんでしょうか?


戦時中の“サラ”と現代の“ジュリア”の2本柱の物語なので、『黄色~』より"物語”として鑑賞できました。その代わり、ユダヤ人が検挙された経緯、収容所での様子等の場面は少ないので私のようにこの事件を知らなかった方で『黄色~』未鑑賞の方は『黄色~』をご覧になることをお勧めします。


サラとジュリアの距離が近付くほどに、ジュリアが夫と離れていく様子が上手く表現されているように思います(偉そうですが・・・)
「真実を知ることで支払う代償」
「真実によって、誰も幸せにはならないし、歴史も変えられない」
ちょっと考えさせられる言葉でした。
・・・真実(現実)を受け入れずに学ぶことはできないし、"何か”を解決することもできない。解決しないで先に進もうとするからうまかくいかない。わかっちゃいるけど出来ない自分が嫌。


いい言葉が見つからないのですが、自分たちだって生活を守らねばならないし、戦時中に危険を冒してまで、良心に従って「自分で行動」した、『黄色~』の消防士や『サラ~』の看守に胸が熱くなります。

ユダヤ人排斥問題というより「命を継ぐ」という意味について考えさせられました(親子三代の芸の継承を観たばからいということもありますが)。
もしも自分だったらどう“選択”するのかとも・・・・
サラは頭の回転の良い子、その回転の良さが裏目にでて一生後悔し続ける。もしも違う選択をしたとしても結果は同じ・・・場所が違うだけで結果は同じだったと思うけど、それでも「一人だけ生き残った」という後ろめたさは残るだろうな・・・。


ジュリアを演じた クリスティン・スコット・トーマスは期待を裏切らず、子供時代のサラを演じた メリュジーヌ・マヤンスは期待以上! 時間が合えばもう1回観たいし原作も読んでみたい。



原題 Elle s'appelait Sarah
監督  ジル・パケ=ブレネール
製作年 2010年
製作国 フランス
配給 ギャガ
上映時間 111分
by k-mia-f | 2012-03-25 18:27 | 映画