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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

茂山狂言公演②@りゅーとぴあ能楽堂(7/17)

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『しびり』~小名狂言・太郎冠者物~
太郎冠者:茂山虎真 / 主人:茂山千五郎

『千鳥』~小名狂言・太郎冠者物~
太郎冠者:茂山正邦
主人:島田洋海 / 酒屋の亭主:茂山七五三

『鎌腹』~女狂言・夫婦物~
男:茂山千五郎 
女房:茂山茂 /仲裁人:茂山宗彦


解説:宗彦さん
サイン/開演前:ギリギリ会場入で?? /休憩時:茂さん /終演後:七五三さん&宗彦さん


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解説の主な内容は前日の正邦さんと同様。道行実演もあり。京都から新潟移動時の空港でのエピソードとか、新潟空港から会場入での勘違い話とか、『千鳥』の配役変更の正邦さんと茂さんの兄弟喧嘩エピソード(これは作り話だと思います)とか、漫才をきいているみたい。配役変更エピソードの肝心なところを聞き逃したのが悔しい。後ろ二人連のあおしゃべりが煩くて(怒:この話題は別記事で)
前日(公演初日)の食事の席で喧嘩になりそれが元(ここを聞き逃した)で急遽配役が変更にになり、パンフも急遽印刷し直してもらったので、昨日とは印刷が違うというお話。
ここで見所でパンフを開く音かガサゴソ(笑)。
『千鳥』の太郎冠者が茂さんから正邦さんへ変更になったのはホントの話ですが、大分前のこと。勿論、2日間共通のパンフは前日分も“正邦さん”です。17日だけご覧になった方は本気にしたかしら?

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『しびり』
主人のお使いが嫌で「持病の痺れがおきて歩けない」と仮病をつかいますが、そんなの主人にバレバレで「太郎冠者も一緒にと振る舞いによばれたけど連れていけないなぁ」と太郎冠者にがいないところで、太郎冠者にきこえるように嘘をつきます。盗み聞きをしていた太郎冠者が痺れが治ったというと、主人は「治ったなら使いにいけ」と。この流れなら初めてご覧になる方もピンときますね。治った思った痺れが再発です。


太郎冠者の達磨模様の腰帯がかわいい^^
痺れを治す呪文(?)がかわいい^^ 子供の頃の「痛いの痛いのとんでいけ~」を思い出します。この痺れが大げさなんだ。この日は脇正面の目付柱よりで太郎冠者を目の前で堪能。ちょっと「台詞を忘れたかな?」って場があり、ドキドキ親心気分。
(虎真くんの方だったと思うんだけど・・・公演から経ちすぎて少しあやふや。双子だもん。顔を思い出しても同じだし)

前日の『いろは』同様、解説本では『痺』と紹介されていますが茂山千五郎家では平仮名です。そして、笑ウオーミングアップができていて6月より楽しかったのも同様^^


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『千鳥』
主人の使いで酒屋へ向かう太郎冠者。だけど未払金があるので酒屋は掛売りはできないと(そりゃそーだ)。それでも何とか亭主の目を盗んで酒を持ち帰ろうとしますが・・・・。


太郎冠者が何だかんだと酒樽を持ち帰ろうとするとのを亭主が阻止する度に”ぷぷっ”。
『千鳥』は脇正面が面白い。太郎冠者の行為は感心できないけど、応援したくなるんですよ(笑)。それは脇で観るほうが楽しい。あ~もう少しで橋掛かりまで行けたのにとか(笑)

主人の使いをさぼろうとする太郎冠者の後に、主人の無理な使いを果たす忠実な太郎冠者が続くのは前日の演目と合わせてると思っていいですよね?


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『鎌腹』
怠け者の男(夫)を何とか働かせようとし鎌を振り上げる女房と逃げる男、男はどうせ死ぬなら女に殺されるよりは自殺のほうが男らしいと考えます。いろいろな方法での自殺を試みますが死に切れず、自殺することを止めたところで、自殺を面とどまらせようと女が登場。男はここで余計なことをいって女を怒らせ“振り出しに戻る”です。


千五郎さんの男(夫)が大好きです。この演目のために脇正面を確保しました(もともと脇好きだけど^^ 登場時の橋掛かりが見えにくいけど太郎冠者のつぶやきは脇正面が良いです。正面席とホールでしか観たことがなく念願かなって(ちと大袈裟か?)初・脇鑑賞となりました。

仲裁人に「止めてくだされ」と弱々しくお願いするるところとか、逆切れするところとか、自殺見物にこないかと呼ぶところとか、自殺に失敗する度「危なかった~ 死ぬところだった~」というところとか、自殺する気ないのに女が止めにきた途端に自殺する振り(=男らしい)をしたり、最後に女に自殺の代わりを弱々しくたのむところとか、好き~~^^

狂言の“わわしい女”は何だかんだと夫が好きなところが可愛らしいと思います。
『鎌腹』の女も夫が自殺すると聞き(夫の自殺見に誘われた人から)駆けつけます。一人では生きていけないからあなたが死んだら私も死ぬと。可愛いなぁ・・・ 
でも、解説本によりますと和泉流では最後に女はと登場せず、男は自殺は無理と諦めて山仕事に向かうそうです。千五郎家の結末が好きなので“え~~っ”って思いますが、一度は和泉流を観てみたい。

千五郎家の結末は「自分(男)が死んだらお前も死ぬというなら、自分が死んだと思って代わりに死んでくれ」と女に鎌を差し出します。る恐るたのむ所作や、「私も死ぬ~」と
いう女の言葉をきいたときの少し嬉しそうな所作が好きです。これが和泉流はないってことですよね。う~~ん。


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2日目も好きな演目、好みの席で大大満足でした♪
16日は正面で観たい演目ばかり、17日は脇で観たい演目ばかり。心の内を読まれてるようです。
アンケートは両日とも大満足に○、毎年公演とワークショップ希望でだしました。
終演後は宗彦さんの撮影会。宗彦さんのブログで「撮影歓迎」な記事を読みましたが小心者の私はDVDのサインのみ。


狂言は家によって全く違うのがおもしろい。
このところ千五郎家の狂言が続いているので、野村万作家の狂言が観たいなあ・・・
今のところ10月まで待たねばならぬ(休みがとれたとしての話だけど)。
by k-mia-f | 2011-07-24 22:37 | 能楽