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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

狂言の会@国立能楽堂(9/25)

合同公演だと芸風の違いがはっきりわかるので興味深いです。
次は五三さんの『狸腹鼓』と万作さんの『木六駄』と地元では観る機会の少ない善竹十郎さんの『三本柱』
行きたいけど難しいなぁ・・・・
1月はお正月休みの関係で事務処理の締めが重なるんですよねぇ・・・
(半期締めとインフル対策で余計(?)な仕事が多いのに休んじゃったんだけどね^^;)

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『萩大名(はぎだいみょう)』~大名狂言・遠国大名物~
大名     茂山 千作
太郎冠者 茂山千五郎
亭主     茂山忠三郎


訴訟の為に長期在京中の大名が、気晴らしに太郎冠者をお供に評判の庭を見学にでかけます。
見学者が和歌を詠まねばならないことを知っていいる太郎冠者は、大名が困らぬよう和歌をおしえるのですが、大名は覚えられません。
田舎物で垢抜けない大名と、都会育ちの洒落者とでは合わないだろうねぇ・・・

素直で可愛らしい人なのですが、無知ゆえの失言が多く、太郎冠者の苦労も多い。
太郎冠者の言葉を繰り返し、二人が顔を見合わせて頷くところは微笑ましいのですが・・・
あまりに無知な大名に「今度は何だ(苦)」と、太郎冠者も呆れて姿を消してしまいます。
なんか少し前は似たような方をTVで見ていたような・・・
漫画好きで空気と漢字の読めない・・・^^;

狂言を観て現在でも”あるある”と思うのはよくある事すが、千之丞さんが「狂言は現代劇」というようなことをおっしゃていたのを思い出しました。 

予定では千之丞さんの太郎冠者でしたが、急病で千五郎さんが代役で出演。
千之丞さんといえば、春狂言で立ち上がった際にひっくり返ったり(演出と勘違いした方も多かったようでうが)、夏に過労でドクターストップになったり(SOJAブログに書いてありました)。
納涼狂言では解説時のネタにしてましたが、お元気そうにみえても年齢を考えると心配です。観客の私でさえ移動だけで疲れますもの。

ところで、千作さんが舞台に登場しただけで楽しい気分になるのは何故でしょう?
千作さんが舞台に登場すると空気が変わるように思います。
これは、万作さんや東次郎さんとは違います。
念のために書いておきますが、良し悪しとは別。
ついでに書いておきますと、どちらが上とか下とかでもありません。
千作さんの『福の神』がまた観たいなぁ・・・

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『縄綯(なわない)』~小名狂言・太郎冠者物~
太郎冠者 野村万之介
主       野村 萬斎
何某     野村 万作



万之介さんは大名とか主人とか、上の立場のキャラが合うと勝手に思っているのですが、太郎冠者もなかなかです(この太郎冠者は主人より偉いかもだけど)。

狂言のキャラは年齢不詳がほとんどですが、この太郎冠者は”おじいちゃん”ぽい気がします。(あ、脚気を言い訳にしてるから、若手には難しい?)
先代の頃から使えていて、今の主人が子供の頃から面倒をみてきたとうシチュエーションが合うとおもうんですよね・・・  なので、今回の配役はOK^^
なんだかんだと言いながら、主人の世話をしたいんじゃないかなぁ。
何某家でむくれて仕事をしないとことか、元の主人宅へ戻れるのを喜ぶあたりとか、主人が縄のはしを持ってあげるとことか。

博打で大負けした主人に借金返済の為に何某に譲渡された太郎冠者。
事情を知らず、いつもの使いと思って何某のもとへ行ってびっくり。現在だったら人間を物のように扱いう主人は悪者ですが、太郎冠者は売買の対象となっていた時代の物語りですから、普通にあった事なんでしょうね。

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素囃子 男舞
笛   成田 寛人
小鼓 住駒 光彦
太鼓 佃 良太郎

『業平餅(なりひらもち)』~集狂言・王朝憧憬物~
在原業平 山本東次郎
三位    山本 則孝  稚児   水木 武郎
随身    山本 則秀  香持   加藤 孝典
長柄持   若松 隆    餅屋   山本 側俊
娘      遠藤 博義


休憩を挟んで素囃子。
演奏が終わるって続いて『業平餅』
囃子入りの曲なので、しばらくそのまま。

日本語って難しいですね。
餅を食べるには品代”おあし”を出してくださいと言われた業平は片足を前にだします。
餅屋にその”足”ではなく”料足”のことといわれた業平は、両足を前にだします。
高貴な業平は”お金を支払う”ことがないのでわからないのです。
で、お金を持っていない業平は餅を食べることができません。
目の前に餅があるのに空腹を我慢しなければいけない辛さはわかりますが、そんなに恨めしそうに謡わなくてもねぇ^^
餅だらけの謡を謡う業平は、笑っちゃいけないとこで笑いをこらえなきゃいけない雰囲気。
これは山本家の芸風が固いからだと思います。
(念のため書いておきますが、堂々と笑っていいんですよ)

つまみ食する餅は、手品みたいに丸めて小さく最後に消えてなくなりました。
どこにいったんだろう(袂かなって思ういますが)?

待ちくたびれて居眠りするのが可愛い長柄持ちが見えない席だったのが残念です。


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楽しい公演でしたが、見所で喧嘩がありました。
劇場スタッフが仲裁に入り、一人が別の席へ移動しましたが、今にも殴りかかりそうでドキドキ。
文楽関係のブログ巡りで読んだのですが、文楽公演でも客席で喧嘩があったようです。
どちらも原因はわかりませんが・・・こういうの嫌だなぁ(泣)
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by k-mia-f | 2009-09-27 20:44 | 能楽