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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

人形浄瑠璃文楽9月公演@国立劇場(9/9)①

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~第一部~

『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)』
播州書写山の段
清盛館兵法の段
菊畑の段
五條橋の段


播州書写山の段、ばんしゅうしょしゃざんのだん、なんか早口言葉みたいですね。
乱暴者の鬼若丸が、自分の出生の秘密を知り出家して弁慶となるまでの物語。
首(かしら)は”どんぐり眼”が可愛らしい「鬼若」ですが、他の稚児にくらべて一周り(二周りかも)大きくて、第一印象は”でかっ!”でした。子供の頃おNHKの人形劇を思い出しました^^
う~~ん 能無しの大飯食らいの乱暴者って感じです。
(出家したくないので無能をよそおってるけどホントは出来る子)
鬼若丸の大立回りと自剃りが見せどころ♪
大筆を振り回しての大暴れ、父の形見の薙刀(三所権現から賜った薙刀)での自剃り。
鬘を外すのとは違うの。ちゃんと剃ってるの。
(正確には”剃ってるように見える”だけど。念のため^^;)
薙刀をあてた部分、一束が抜けるのだ。
よくできてるなぁ~~(感心)


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私は初心者文楽ファンですが、文楽のお姫様って活発だし大胆だと思う。
今回の皆鶴姫も強い!
好意を足蹴にされて怒った男(湛海)に試合を申し込まれ(申し込む男もなんだかなぁ)、受けてたち、勝っちゃったり、
自分が思いを寄せる男(虎蔵=牛若丸)には自分から声をかけてせまったり。

五條橋の段は弁慶と牛若丸の出会いの場面。景事として単独で上演する場合、首は「大団七」を使用するようですが、今回はそのまま「鬼若」を使用。ここは人形ならではの演出が楽しいですね。いくら牛若丸が身軽とがはいえ、弁慶の手の上(刀の上)に乗ることできないだろう。
人間のような生き生きとした動きと、人間ではできない動きが愉しいです♪

パンフの表紙は「菊畑の段」の吉岡鬼一法眼 
鬼一は今は平家に仕えていますが、元は源氏方。天狗を装い牛若丸に兵術を教えていました。
鬼一は娘の皆鶴姫に兵法の虎の巻を託して切腹。皆鶴姫から牛若丸に虎の巻が渡されますが、直接敵方へ渡したわけではないので、平家への義理は通るのです(そうゆうもんかなぁ^^:)。

登場人物も多いし、動きが派手だし、セットも綺麗なほうだし、初心者でも楽しめると思います。


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ところで、私は鬼若丸(弁慶)が懐妊から誕生まで7年ときいてびっくり。
映画『三年身籠る』のラスト、産まれたら母体で3歳まで成長してたのを思い出し(どーりであの腹!)、7年だとどのくらいの大きさ??
いやいや、そんなわけないか。
産まれてから成長の遅れを一気に取り戻したから巨体になったのだろうか?
あの飲みっぷりは稚児とは思えない^^;

「このやうな小さいもの(盃)で飲む事はおりゃ嫌ひ。おれが好きはこれが好き(樽)」
がぶがぶがぶ。

思い出したついでに
『三年身籠る』(2005)
監督:結野未歩子 
おいしそうなご飯がいっぱいでてくる作品でした♪

**********

~第二部~

『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』
沼津の段
『艶姿女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)』
酒屋の段


「沼津の段」は、蓑助さんの十兵衛と勘十郎さんの平作だぁ(嬉) 
蓑助さんは文楽を観るきっかけを、勘十郎さんがは文楽にはまるきっかけを下さった人形遣い。
平作がおぼつかない足で荷を担ぐのがリアルです。
観ている私も重さを感じてふんばっちゃう(大袈裟ではない)
十兵衛と平作は親子ですが、幼いころに養子にでたので出会いの場ではお互い気付いていません。
なんだかんだとありまして(長くなるので省きます^^;)お互いに親子であるこを知ります。
十兵衛が敵の股五郎側の人間であることも知った平作は、自分の命を捨てて、息子の脇差を腹に刺して「居場所を教えてくれ」とたのむのですよ。この辺りで”き~~~っ”となるのです(文楽ファンだけど)
ボロ着で脇差をさしてひっくり返った平作の姿は、武士の切腹と違ってみっともなのが哀れに思う。
十兵衛は呉服屋だし、平作は”よぼよぼ爺”人足だし、股五郎いいやつじゃないし、なんで平作が腹を切らねばならないんだ(哀) 

「酒屋の段」のお園のクドキ「今頃半七さま、どこにどうしてござろうぞ・・・」は有名。
文楽では歌舞伎のような掛け声は滅多にでないのですが、クドキの前かな2、3ありました。
歌舞伎を観ない私には、哀しい物語で掛け声があると少しガクッときちゃうけど、それほど気にはなりませんでした(某所で話題になってる人とは違うと思う)。
始まる前に太夫の名を呼ぶ(?)のはいいんだけどね。私はアイスやチョコを食べながら映画の予告を観るのが好きなんですが、本編が始まると見入って飲食は駄目なんです。これと同じようなことかもしれません。

有名なクドキがあること前から知っていましたが粗筋は知らなくて、公演前に荒筋を調べたら腹が立ってきた「半七なんてほっとけよ(怒)」
実際に舞台をみたら、お園のその後が心配・・・どうなるんだろう?
お通を育てるんだろうか?半七の子だから?? 


二部は豪華な配役でしたが、文楽は三業で成り立っていることを考えるとイマイチでした。
声が小さくて聞きとれない太夫が・・・(泣)
私の席でこれだと、下手の方は聞こえないのではと思うぐらいです。
お歳のせいなのな? 体調が悪かったのか?


ところで、良席があちこち空席になってるのが凄い気になったんだけど、買ったけど来れなかったのか、売れなかったのかどっちだろう?
国立劇場のチケットは初日は電話とネットのみ。電話はつながらないので会員発売開始時にネットで確保した。ネットと電話では席の割り当てが違うと書いてあるけど、場所だけでなく数も違うのかな?

二部は哀しいを通り越して、納得できない物語りなので(文楽って大抵そうだけど)、終演後はすっごく狂言が観たくなりました。
次の狂言は国立能楽堂の「狂言の会」 世間で言うSWの週なので(私はSWじゃないけどさ)、上半期決算月でもあるし、残業が多いのも注意されてるので、おそるおそる有休の申請をだしました。あっさり受理にほっ。


『テンペスト』はまた改めて。

すみません。
書くのが鈍いうえに、仕事持ちかえったりして(内緒だけど)時間があまりないんだ(シネコンで2時間使うし)。
by k-mia-f | 2009-09-16 18:21 | 文楽