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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

納涼茂山狂言祭2009@国立能楽堂(8/30)

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観にいけるのは6公演中1公演だけなので、パンフは買うつもりじゃなかったんだけど、千之丞さんのお話きいていたら欲しくなってしまいました。
この中では神鳴さまがいいなぁ。神鳴さまが蟹にビクついてるように見えるのは私だけでしょうか^^?


『蚊相撲(かずもう)』  大名狂言・在地大名物
大名    茂山あきら
太郎冠者 茂山千三郎
蚊の精   茂山童司


相撲が流行りなので、新しく相撲取りを雇うことにした大名。
「何名雇おうか?」太郎冠者に訊ねると「お好きなように」という返事(そりゃそーだ^^)
それならばと3千人雇うといいだした大名。
当然、太郎冠者にたしなめられる。
人間は水だけでは生きていけません。
結局、新規雇用は1名のみ。
このやりとりが、好きなんですよ。
「何人雇おうか?」ってとこで、「くるぞくるぞ~~」って思うんですよ。
今回は3千人から1名だったけど、別の曲で〇千人、〇百人、1名と3段落ちを観たことあります。
曲によって違うのか、家によって違うのか、その日の気分で違うのか?
私は3段落ちのほうがいいなぁ~~


太郎冠者が連れ帰った新参者の正体は”蚊の精”。
相撲の最中に血を吸われた大名は”ふらふら”。
前に観たときは中正面だったので面が見えにくかったけど、今回は正面だったのでバッチリです。
9列目だったのでオペラグラスを通してだけど^^;
オペラグラスが必要な距離ではないと思いますが、能楽公演では意外とみかけます。
面や衣裳をしっかり見たいと思う人が多いんじゃないかしら?
(狂言会は少ないかな^^;)
蚊の精と気付かれ、風に弱いはすだと扇であおられ”ふらふら”になったとこで嘴を奪われる。(パンフのイラストで祭団扇をもっているのが蚊の精。口から伸びてる白い筒が嘴です。小さくてわからないかな?)
大名と主人が退場後、舞台に一人残った蚊の精が”しゅん”となっているのが可哀相(童司くんだから尚更)。
同情するけど、血を吸われるのは嫌。痒いし。

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『栗焼(くりやき)』  小名狂言・太郎冠者物
太郎冠者 茂山千作
主      茂山 茂


素狂言だったけど、狂言より落語に近いのでは?
座ったままなので上半身だけですが、千作さんよく動くんです。
千之丞さんのお話によりますと、動きたくてしょうがないみたいです^^
狂言会の少し前に能楽堂で落語をきいたばかりということもあるかもですが、素狂言という感じがしません。
昨年の『九十九髪』みたいに表情と台詞だけだと素狂言なんだなって思う。
素狂言じゃなくて落語風狂言では駄目ですか?
茂山家はオペラ風狂言があるし。
あ、落語だとシテ・アド両方一人で演じないと・・・
そーいえば、萬歳さんで落語を意識した独素狂言というのがありました。
ま、楽しかったからいいんですけどね。どっちでも♪

主人の命で来客用に40個の栗を焼く太郎冠者。
我慢できずに栗を全部食べてしまう太郎冠者。
主人に言い訳をして叱られる太郎冠者。
大量の栗、熱い栗、最初は一つだけ、最後はわしずかみ、勿論現物はないけれど、
ありきたりな言い方ですが、ホントに栗が見えるようでした。

そーいえば、萬歳さんの独素狂言は『柑子』でした。
これも太郎冠者が主人の柑子を全部食べてまって言い訳する物語り。
この種類は素狂言(落語)に向いているんですね。

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『茶壷(ちゃつぼ)』  集狂言・すっぱ物
田舎者 茂山正邦
すっぱ 茂山千五郎
目代  茂山千之丞


私好みの目付柱寄り脇正面前列が空いていたのですが、この曲の為に正面後方を選びました。うん、正面で正解。
茶壷の紐を肩にかけて寝ている酔っ払いがいます。すっぱ(詐欺師)は茶壷を盗もうともう片方の紐に腕を通し酔っ払いと背中合わせで横になります。
目覚めた男とすっぱの間で「自分の茶壷だ!」と取り合いになります。
目代(代官)が仲裁に入るのですが、すっぱは目代と男のやりとりを盗み聞きしているので、両人同じ返答なので決着がつかない。
田舎者とすっぱの相舞が好きです。
すっぱは田舎者を盗み見ながら舞うので1テンポずれていたりするんだけど、最後がぴったり。
問題の茶壷、最後は何故か目代の手に。
「奪合(ばいあ)うものは中からとれ」
なんか、頑張ったすっぱに同情してしまう^^;
も~~ 寝ている間に紐をきって持ってけばよかったのに~~
狂言のキャラに本気悪人はいないけど、このお代官さまは中々の悪ですな。


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パンフとセットになっていたクリアファイル。
(多分、クリアファイルだけでも買えたと思う)
千之丞さんのお話すき^^
過労で休養されていたようですが、当日はお元気そうでした。
(働き過ぎな千之丞さんのインタヴューは こちら 
春狂言では舞台でひっくり返ったのを観て焦りましたが(場内では演出と思われてのか笑いが)、この日は大丈夫でした。
お歳を考えるともう少し休んで欲しい気もするけど。

オペラシティの『魔笛』を観にいきたいだけど、ここは段差がないのが気掛かりでチケット購入していません。
前作『フィガロの結婚』の頃は狂言を観始めたばかりで、こういう変わった新作を受け入れる余裕がなかったんだけど、現在は少しは観慣れてきたのと、シリーズ化しているということは好評なのかしらと気になっています。
千之丞さんの『トゥーランドット』も観たかったな。
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by k-mia-f | 2009-09-06 19:40 | 能楽