ブログトップ

ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

野村万作・萬歳狂言公演@りゅーとぴあ(8/5,8/6)

~第11回 りゅーとぴあ古典狂言シリーズ~
~りゅーとぴあ夏の狂言祭 第2弾~

今頃ですいが・・・(のろのろ^^;)

b0125384_19204140.jpg
”夏の狂言祭第1弾”は先月の茂山家公演、第3段は”まんさい!こども狂言”。
3公演のうち2公演のチケットで団扇をいただけます。
団扇の反対側は茂山家です。
”古典狂言シリーズ”とういのは、要は「野村万作家の公演は毎年ある」ということで、”夏の狂言祭”というのは「今年は茂山千五郎家の公演もあるよ」ということです。
(茂山家の公演は毎年あるわけでない。これを機に毎年公演があると嬉しいんだけど。)

初日が正面、2日目が脇正面、どちらも目付柱寄りの好みの席を確保できました^^


解説は石田さん。
第9回から通っていますが、解説はいつも石田さん。
(劇場狂言では萬歳さんの解説があったけど)
石田さんが嫌なわけではありませんが、違う人のお話もきいてみたいかも。
解説後に『武悪』、15分休憩をはさんで『釣針』だったので、前半が長くて疲れました。
深田さんが解説だったら逆だったのになぁって。それだけのことです。

**********

『武悪(ぶあく)』~小名狂言・下克上物~

武悪 野村万作
主  野村万之介
太郎冠者 深田博治


お馴染みの「この辺りの~~」の名乗りではじまらない珍しい曲です。
登場したときから主人は怒っていて、ピンと張り詰めた雰囲気にのまれてしまうといいますか、ひきずられるといいますか。
この緊張感が鑑賞疲労の原因と思われます。
実は2日とも曲の「前半」の後半(武悪登場の少し前)あたりで瞼をささえるのが辛かった^^;

家来の武悪の不奉公に怒り心頭の主人は太郎冠者を討つように命じますが、太郎冠者は仲間である武悪を討つことができず、主人には討ったと報告するから逃げるようにと武悪に勧めます。
武悪を討つ命令をくだしたものの、弔ってやろうと東山へ向かう主人と太郎冠者と、命が助かったお礼参りに清水へ向かう武悪が鉢合わせ。

”鉢合わせ”で主人のキャラがガラリと変わります。背中に「キャラ切り替スリッチ」とかがあるんじゃないかと思うくらいです。前半の緊迫感はなんだったんだと思うくらいの”びびり”キャラへ。
後半、太郎冠者の機転で武悪の幽霊があらわれたことにしたのですが、この偽幽霊にびびる主人なのです。

『武悪』は脇正面から観るほうがすき。
脇のほうが主人の所作・表情がよくみえるから。
シテは武悪ですが、3人ともシテみたいな曲だと思います。
脇正面は能舞台を横から観るわけですが、”横から観ている”という気がしません。
能舞台で観る狂言のこういうとこが好き^^

武悪の不奉公の理由ですが、身体の具合がよくないとうことを言ってましたがどうなんでしょ。
仮病なのか、本当に体調が悪いのに主人が疑ってるのか?
(この人たちは体調が悪くても、休めないだろうねと思うけど)
万作さんの武悪は真面目そうだし、主人のために一生懸命魚を捕ろうとするし、自分を討とうとする太郎冠者に驚いたけど、主人の命令としって観念するし・・・
それとも大蔵流と和泉流では違うのか?(大蔵流はみたことがない)
狂言解説本に、新たに開墾し私的蓄財があり、主人が警戒したというようなことが「虎明本」にあると書いてありました。(それで下克上物とあるのか)

**********

『釣針(つりばり)』 ~女狂言・妻定め物 ~

太郎冠者 野村萬斎
主  高野和憲
妻  竹山悠樹 
腰元 月崎晴夫、時田光洋、岡 聡史、中村修一、野村遼太
乙  石田幸雄


独身の主人が神社で良縁祈願をしたところ、釣り針を用意したから妻を釣るようにというお告げがきた。
恥ずかしがって太郎冠者に釣ってもらいますが、太郎冠者の「釣ろうよ、釣ろうよ~」という拍子がおかしくて、主人の妻と腰元のあとに自分の妻を釣ることを許されたあとの浮かれっぷりが楽しいです。
萬歳さんが高く飛び上がるのをみて、狂言師って身軽だなぁって感心。
そして、あんなに浮かれたいたのに被衣をとったら・・・・
”見目のよい”のを釣ったつもりが・・・・
大ショックの太郎冠者の表情、これは正面席がよいですね^^ 
釣られた女だちが橋掛かりを歩く姿、脇正面だと隣席で隠れて見えにくかったけど、正面席からだと揚幕から登場するところからよく見えました。
(同じ脇正面でも橋掛かりよりとか、正面でもワキ柱よりとかで違うと思います)
(”乙(おと)”は醜女。太郎冠者が釣った自分の妻)

揚幕か釣られた女たちが登場すると場内大うけ。
1つの釣針で5人の腰元をどうやって釣ったんでしょうね^^?
それと、主人の”奥様”の見目が気になります。
主人好みの”見目の良い”人が釣れたのでしょうか?
太郎冠者が被衣の下から顔をのぞいた後の表情、私にはどちらにもとれるような気がしました。
美しい人だったので緊張したようにもみえるし、それほどでもないので困ったようにも見えたのです。


b0125384_19204124.jpg

[PR]
by k-mia-f | 2009-08-15 20:43 | 能楽