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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

茂山狂言公演@りゅーとぴあ(7/17)

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~りゅーとぴあ夏の狂言祭第1弾~

新潟公演は2年ぶりかな?白山神社の薪能での『萩大名』(だった気がする)も、開港140周年記念能での『鬼ヶ宿』(これは確か)は日程があわなくて(泣)
8月の野村万作家公演と今回のチケットで特製団扇をいただけるのですが、野村さんちのチケットを持参しなかったのでおあずけです。
茂山さんちも毎年りゅーとぴあ主催できてくれないかなぁ・・・


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『佐渡狐(さどぎつね)』 (御百姓狂言年貢物)
佐渡の百姓 茂山千五郎
越後の百姓 茂山茂
奏者      茂山千作


お百姓さんの装束は初めて。
年貢を納めに都へ上る道中で道連れとなった、越後の百姓と佐渡の百姓。佐渡百姓は越後百姓に「物がない不自由な田舎」と馬鹿にされてカチンとなり、「佐渡にないものはない!」と言い返します。そして、佐渡に狐がいるかいないかで賭けをすることになりました。

この佐渡百姓の気持ちわかるなぁ~~(笑)
今回の佐渡百姓は相手が若者というのもムカつくんじゃないでしょうか?
私は千五郎さんの動作からそう感じたのですが。
一般的にみて自分より下の者(年下、妻)の下になるのが似合う気がします。
『鎌腹』の太郎(夫)が凄く似合っていてのです!
千五郎さんて、苛められるの似合いますよね!・・・と恐る恐る書いてみる。
終演後のサイン会ではナイスミドルな千五郎さんでした^^

話を戻しまして、
「佐渡に狐がいるか?」この判定をするのが奏者(役人)です。実は、佐渡に狐はいないので、佐渡百姓は奏者に賄賂を渡します。断りながら「袖の下」にいれるやりとりにぷぷぷっ^^
越後百姓を間に佐渡百姓と奏者の3名が舞台正面前方に並ぶ判定の場面。奏者の判定に納得できない越後百姓が佐渡百姓に狐の姿を訊ねると、奏者が答えを教えるのですが・・・ここの3人の動作が可笑しくて、現代のコントでもありそうですう。

ところで、佐渡には狐が本当にいないのでしょうか?
解説の千三郎さんに質問されたけど、私は迷って挙手できませんでした。だって狸注意の標識はみたことあるけど狐なんてみたことないし(これって狐も含むのかな^^?)
(千三郎さんがタクシーの運転手さんに尋ねたら「佐渡に狐はいる」といわれたそうで。)

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『棒縛(ぼうしばり)』 (小名狂言二人冠者物)
次郎冠者 茂山正邦
主人    島田洋海
太郎冠者 松本 薫


初心者にもわかりやすい有名な曲です。
自分が留守の間に酒の盗み飲みされるので、主人は次郎冠者の両手を棒に、太郎冠者を後ろ手に縛ってでかけます。「飲んじゃだめ!」といわれると尚飲みたくなるもの。不自由な格好でなんとか酒蔵を開け、酒をのむことに成功する二人。

言葉がわからなくても見た目通じるので(漫画っぽいね)海外公演の演目に選ばれるそうです。
何もない舞台で”がら・・がら・がらがら~~”と擬音付きで酒蔵の戸開けたり、棒をふりまわしたり、酔ってふらついたり、派手な動作が多いので海外でうけるのも納得です。

狂言の宴会は何度みても楽しいですね^^ 普段お酒を嗜まない方も飲んでみたくなるんじゃないかしら?
公演直後は「あ~~たのしかった」で終わりだったけど、こうして振り返ってみると「これって難しい曲かも?」って思います。
杯になる葛桶の蓋ですが、以前ワークショップに参加したときに実物を持たせていただきましたが、これを片手で持つの辛いです。これを手首からしか動かせない不自由な格好でもち、しかも相手に飲ませないと。
両手を縛られた状態で一人で立ち上がるのも難しいと思います。

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『神鳴(かみなり)』(鬼狂言鬼物 和泉流だと『雷』)
神鳴 茂山千三郎
医師 丸石やすし
地謡 茂山正邦、茂山茂、松本薫、島田洋海


雷鳴にふるえる医師の前に、神鳴様が落ちてきました。落ちたときに腰を強打した神鳴様は医師に針治療を依頼します。見た目が立派(面・赤頭・鞨鼓)な神鳴さま、人間以外の治療がはじめての医師は「光らないでくださいね」「音をだないでくださいね」とビクビクしながら近づきますが、”ぶすっ”と治療が始まると立場逆転。神鳴さまは痛い痛いと大暴れ(あの針は誰でも痛そうだ。針というより五寸釘だもの^^;)
神鳴さまの両手両足をバタつかせてのお大暴れのようすが可哀想だけど可愛らしい♪
治療後に飛び跳ねたり、腰をまわしたりしてチェックするところも可愛らしい^^



茂山千五郎家の狂言公演では最後に付祝言がお約束。
いままで私が観た公演では後見の役目でしたが、今回は『神鳴』の地謡4名の豪華版でした。
「楽しうなるこそ目出たけれ」
この日は失敗続きの一日だったけど、〆で良い日となりました♪

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「狂言は脇正面がおもしろい!」と常々いってる私ですが、今回は正面席です^^;
脇と正面の両方で観たいのですが、日程が1日しか合わなくて1公演のみ。
他家と映像も含めて初鑑賞の曲ばかり、狂言本を読んだところで『神鳴』は正面がよさそうなので正面席を確保したのですが、3曲とも正面で当たりでした。やっぱり「正面」は「正面」ですね!
ま、今頃何いってんだかって話なんですが^^;
あ、でも、やっぱ脇からも観たかったなぁ・・・


解説は千三郎さん。
サイン会は千三郎さんと千五郎さん。
実演付きの楽しい解説でした。
子供相手に枝から柿の実をとって食べる動作を実演したところ、3個目をとろうとしたとき
「そこには残ってないよ」といわれたそうな。
子供のようにピュアな心があれば同じように見えるはず。
楽しめた私はまだピュアでそしょうかね・・・と最後にこっそり書いてみる。
by k-mia-f | 2009-07-19 20:48 | 能楽