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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

「人形浄瑠璃二月文楽公演」@国立劇場(2/18)

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今頃ですが(のろのろ)

2月公演は3部制。
休憩はあるけど11:00から21:00.と長丁場
拘束時間は2部制と大差ないけど、3部制の方が疲れました。
(何故だろう?)



第1部
『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』
・浜の宮馬場の段          ・岩本忠太兵衛屋敷の段
・朝香市之進留守宅の段      ・伏見京橋妻敵討の段
・数奇屋の段
・岩本忠太兵衛屋敷の段

第2部
『敵討襤褸錦(かたきうちつづれのにしき)』
・春藤屋敷出立の段・郡山八幡の段
・大安寺堤の段

第3部
『女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)』
・徳庵堤の段
・河内屋内の段
・豊島屋油店の段



パンフの表紙は第1部の『鑓の権三重帷子』
影になっているのは「数奇屋の段」で権三がおさゐから秘伝の巻物を見せてもらっているところ。

かなり大雑把に説明します。
おさゐの父は権三の茶道の師匠。
権三は師匠の助言から、おさゐに「真の台子」の伝授を頼みにいきます。
おさゐは自分の娘との婚約を条件に教えるとこたえます。
権三は婚約者がいるのに出世のために承知します(怒)
権三はおさゐとの約束とおり、夜中に秘伝の巻物を読みに数奇屋へ。
そこで権三は最初の婚約者が刺繍した帯(両家の紋が入っている)をしめてるんですよ。
それを見たおさいが怒って権三の帯をといて外へ放り投げ、次に自分の帯をといて権三に
締めさせよとします。今度は権三が怒っておさゐの帯を外へ放りだす。
外に落ちていた男女の帯を権三のライバルが拾い、帯をを証拠に二人の不義を訴えます。
おさいの夫は江戸に詰めております。夫の留守中に若い男をつれこんだことにされてしまった。
・・・という大事なシーンです。

ほんとに大雑把なんだ^^; 
粗筋をちゃんと書くと長いから(言い訳)

娘との婚約を条件に伝授してもらうのに、別の女からもらったとバレる帯を締めていく男に少しは
考えろと思いますが、自分の帯をほどいて締めさせようとする女も大胆。
おさゐは権三を娘の婿にしようとしますが、実は自分が権三に対して気があるんですよね。

今回は初めて馬をみました(馬は中に黒衣が入ってます。)
おお、ちゃんと乗馬してる。
文楽は舞台セット・小道具を観るのも楽しいのです♪

**********

第2部も酷い話です(つまらないという意味ではありません)
かなり大雑把に説明しますと(粗筋をちゃんと書くと長いから^^;)
「大安寺堤の段」では、刀の試し斬りに乞食を斬ろうということになり、二人の男が乞食のもとへ。
これだけでも酷い話ですが、相手の許可を得てから試し斬りをしようというのです。
訪ねた理由を説明して、相手が納得すると思ったのでしょうか?
乞食は父の敵を討たねばならないからの勘弁してほしいと命乞いをします。

**********


第3部は古典芸能に興味をもつ前から知っている有名作品。
こんなに早く観る機会が訪れるとは!
文楽に興味をもったきっかけは吉田蓑助さんですが、はまるきっかけは桐竹勘十郎さん。
文楽講座で勘十郎さんが人形に命を吹き込んだときの、”ああ、生きている!!”っていう感動は
絶対に忘れないと思う。
その勘十郎さんの与兵衛はホントに素晴らしかった(感涙)
こんな素晴らしい舞台で鼾かいて眠るやつの神経ってどうなってるの(怒!)
どんな名作だって、好き嫌いはありますし、観てみないと合う合わないはわからない。
だから、つまんないとか、浄瑠璃が子守唄になってしまうのは理解できるけど、静かに寝ろ!!

つい熱くなってしんまいましたが、
「河内屋の段」での与兵衛の小芝居がホントに自然なんです。
妹のおかちが自分の企みをバラしてしまう場での”余計なこというんじゃない!”って動きとか
行儀悪いとことか。
立役のかっこいい見得にうっとりする私ですが、こういう小芝居も大好きです。

「豊島屋油店の段」では、手に負えない不良息子を心配する親を見て、親不孝者の私は目が”うるうる”。
特に、お金の他に食料をもってきた母親には・・・・(涙)
しかし、様子を伺っていのに与兵衛は”うるうる”なんてしません!

歌舞伎で油をまくことで有名な(歌舞伎ファンに言われたので^^;)お吉殺害の場、感激で心臓バクバク!
文楽では勿論油なんてまきません。でも、でも、油で滑ってるんですよ!
お吉が油の桶を倒し(中身は空)、油がまかれた状態になると、足遣い凄い!滑ってる!!
立ち上がろうとしても滑って立てない!!!
逃げるお吉と与兵衛のつかみ合いとか、人形でここまで出来るのかという動きでした。
浄瑠璃と三味線が別世界へ導く呪文のよう。トランス状態で鼾も床本もどうでもいい!
幕がおりたとたん客席が騒々しくなって緊張の糸がプチっときれた。
(注:文楽にカーテンコールはありません)
通路脇だったので急いで席をたちましたが、夜行バスで帰るので(急がなくてもいいので)外のベンチでぼ~っとなった頭を少し冷やしてから地下鉄の駅へ。

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敵討ちだの、自害だの、殺人だのといった世界を1日観ていると、文楽は大好きだけど、
文楽公演後は毎回早く狂言がみたいと思う。

「千作千之丞の会」観にいきたかったなぁ・・・・
月末だもん、休めないよ(涙)
by k-mia-f | 2009-02-28 22:02 | 文楽