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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『サド侯爵夫人』@りゅーとぴあ(11/20)

原作 三島由紀夫
演出 鈴木勝秀
出演 篠井英介(ルネ) 加納幸和(モントルイユ夫人)
    石井正則(シミアーヌ男爵夫人) 小林高鹿(アンヌ) 
    山本芳樹(シャルロット) 天宮良(サン・フォン伯爵夫人)

セットはシンプルで全幕同じ。照明も地味。
大きな岩が割れたような雰囲気のものが背景にあり、床は段差があるだけ。舞台はモントルイユ夫人邸のサロンですが、椅子やテーブルはありません。小道具といったら、サン・フォン伯夫人の乗馬用のムチと、3幕のルネの刺繍くらいかな?
”割れた岩”のようなものに特別な意味があるのか私にはわかりませんが、シンプルなセットに鮮やかな衣装がよく映えます。
パンフレットに、台詞以外の部分での余計な贅肉を削ぎ落とし、些細な動き(一歩動くこと、指一本動かすこと、表情を変える)に意識的にならざるを得なく、舞台上のすべてが意識的な世界となるとあります。
上手に説明できないのですが、観劇していて演出家の意図は理解できました。
能楽堂シェイクスピアシリーズの世界が好きな私には合っていた舞台だと思います。
でも、いまいち。
台詞が多いのはシェイクスピアも同じなのに。どっちかっていうと、シェイクスピアの方が「なぜこの展開になるんだ?」という物語なのに。何が違うんだろう?

早口の長台詞の連続だったので台詞に追いつく(聴く)のに精一杯で、持参したオペラグラスを覗くタイミングがわからない(今回は17列目)。
私は能の詞章以外では映画・舞台を見てから原作を読むタイプなのですが、今回は先に戯曲を読んでおけばよかったかなぁと思います。一応粗筋は知っているのと、登場人物が少ないので内容についていけるのですが、早口で聞き取れない部分が多かったのです。

1幕が40~50分くらいで全3幕。
1幕毎に年代が変るので、セットは同じでも衣装は変ります。
1幕後の休憩は10分と短いので、ホワイエにでる人は普段より少なかったようですが、私は先述しましたが、台詞を追うのに体力(頭力?)をかなり消耗しており、ホワイエで糖分を補給しておりました。他にも理由があったのですがそれは後ほど。

台詞が聞き取れなかったのと、モントルイユ夫人が時々”貧乏長屋のおばさん”みたいにな話し方になるのにイラつく。客席で笑いが起こると尚更。
昨年の観にいきたかったけど行けなかった『欲望という名の電車』の好評を読んだので割と楽しみにしていたのですが、観終わって
あまり拍手をする気がでなくて、形だけ手を動かしていたとういう感じです。
グルベローヴァの10分の1くらい。

ただし、今回は自分のテンションがかなり下がっていたので、半分はそのせいでもあります。
セット券で購入した席が希望より後方なこと。
18日のグルベローヴァ熱がまだ残っていたこと。
そして、隣席運が悪かった。

左では開演後にチラシをガサガサしているし(大分前に着席したのに)、右隣は肘と頭が私のほうに入ってきて狭い。じっとしていられないみたいで何度も身体を動かすのですが、やっぱり私の方にはいってくる。前列もじっとしていられない人で、途中でガサガサコートを脱いだり(コートより帽子を脱げよ!)もしかして初観劇でわからなかったのかもしれませんが、パカっとコンパクトみたいに開けるオペラグラス(りゅーとぴあで販売している)の開け方がwからないのか途中でうるさくて。イラついて1幕目が終わって直ぐにホワイエへ逃げ出しました。
2幕目はそれなりに楽しみましたが(これだ大勢の人がいれば、ある程度は仕方にです)、3幕目でちょっと・・・

3幕目は舞台が始まってもおしゃべりを続ける隣席に我慢ができなくて、注意したのです。
場内は暗くなり、フランス革命後(時代が変ったことを)表す喧騒音みたいなのが聞こえているのですが(ボキャ貧ですみません)、役者の姿は見えません。役者の姿が見えないと(舞台にライトがあたらないと)開演と思わない人達ってイラつくんです。そしたら、役者が舞台に登場してから斜め後方からおしゃべりが。この位置では注意できません。なんか、注意した隣席から「私は開演前に話してただけなのに!」って言われてるみたいな気がして、3幕目はあまり楽しめまえんでした。
私が狭量すぎるのだろうか・・・?
何度かおしゃべりを注意したことがあります。
注意して逆切れされたとう事例もあるし、このくらい我慢すべきなのだろうか?
場内が暗くなる・音楽が変る=開演と考える私が間違ってる?
間違ってはいないと思うけど・・・グレーゾーンと考えるべきなのだろうか?
by k-mia-f | 2008-11-24 20:08 | 演劇