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ほんとはいいたかったこと・・・鈍間雑記

『アイアン・スカイ』~風刺~

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公式HP
【あらすじ】
1945年、連合軍の猛攻撃にさらされ、ナチス・ドイツは完全に敗北する。しかし、その一部の残党たちはひそかに月の裏側へと逃亡を図っていたのだった。そして70年の歳月をかけてその科学技術を結集、秘密基地を建造していた。そして2018年、虎視眈々と連合軍への復讐の機会をうかがっていた彼らは、最終調査のために地球へナチス党員を派遣、UFO軍団がついに積年の復讐を遂げるために地球に向けて出撃する。(ユナイテッドシネマより)




「エロイカ35周年メモリアルブック」の発売で青池ファン病が本格的に再発し、ファルコを読みながら日記の更新を待つ今日この頃。
加えて、最近はスクリーン生活から離れており(泣)、つまらなくてもいいから何でもいいから観たい気分。
こんな時に上記あらすじ読んだら頭の中が“おかま円盤”でいっぱいになってしまい、感謝Dの日曜日(つまり今日)に観にいきました。
観れば欲求不満が解消され、頭の中の妄想が消えてすっきり(?)かと思ったら、逆に悪化して悶々としてます。というわけで、ほとんど青池ファン限定感想です。

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ナチを馬鹿にしたコメディSFかと思ったら、アメリカを馬鹿にしたコメディSFでした。
(ナチも馬鹿にしてるけど)
アメリカ大統領の容姿と言動に、ブラック・ユーモアがたっぷりです。
国連会議の乱闘シーン音楽が素敵(笑)
追記:
アメリカはいいけど、将軍様国の外交官からクレームこなかったかな?
ヨーロッパは国交ありそうだけど・・・なんて余計なお世話か^^;


SFファンよりミリタリーファンの方が合うかも。
詳しくない私でも、思わずニヤリとなるシーンがありました。
WWⅡ時代に詳しい方の方が元ネタ(?)がわかって楽しいと思います。
(まぁ、元ネタ知らなくても十分楽しめると思いますけど。)

『チャップリンの独裁者』の総統地球儀シーンに映画ファンにはニヤリ。
「ここだけ使ってこういう解釈に曲げるのか(台詞ないし)!」と思っていたら、地球でオチがありました。
こんなシーンで教育って大事だなと本気で思ってしまった。

最後は『復活の日』で終わり。
バカバカしくて安っぽくて、奥が深い作品でした。
(南極より生存者が多いし、やり直せる年代の少年少女もいるし、新世界をつくりあげてほしいです)

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安っぽい某経理士好みのハリボテ感が眉間に皺がよる可笑しさ。
第四帝国准将(月のナチ)の悪役・女好きクラウスは、どっかの国防軍戦車隊長の息子が観たらスクリーンを破きそうだなとか(カップの破片とかで)、
昔は某伯爵もこんら飛行船にのっていたなとか、
宇宙船(?)「神々の黄昏」の正面鍵十字にエプロンがあったら素敵なのにとか、
砲撃がレンコンだったらいいのにとか、
戦闘中でも国家が流れると挙手してしまう第四帝国軍人には“ヒットラーおじさん”を思い出し、
アメリカ宇宙戦(船)の広報官で指揮官(?)はジャンヌ・ダルク(『イブ』)を思い出し、
大四帝国にヤマト・タケルやモハメット(『イブ』)がいたら戦況は違っていたかもとか、

そんなこと考えながら観てました。

ずっと青池先生のファンではありますが、実は単行本は処分してしまいました(画集やファルコといった豪華本はある)。
漫喫に『エロイカ・・』はあるけど『イブ・・』はない。
すっごい『イブ・・』が読みたい気分。
これが悶々の理由です・・・・

原題 IRON SKY
監督 ティモ・ヴオレンソラ 
製作年 2012年
製作国 フィンランド・独・豪
配給 プレシディオ
上映時間 93分


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追記:
日曜の昼頃の駐車場は混雑するのでももう1本ないかなと見ていたら
『推理作家ポー・・』が9:15である。
優先順位は下の作品でしたが“エヴァンス”の名に反応してしまいました。
「こいつが犯人かぁ・・・」とちょっと不満が残る作品でしたが(もっと大男かと思った)、エナジィは補給されました。
エンドロールがかっこ良かったです。
次に観る“アイアン”を連想する映像で、観る順番もよかた。
by k-mia-f | 2012-10-14 19:38 | 映画